指摘されるのはいつも同じ

中井卓大2.jpg 「U-15」と「U-12」年代のサッカーで起こっている「課題が同じ」なのはなぜか?
「日本人選手の良いところは選手にスピードがあること、そして、ディフェンスのオーガナイズがしっかりできていることだと思います。 一方、ボールを扱う技術の質は非常に高いものがあるのですが、試合の中でボールを前進させる判断の部分で、前に進めることができるであろう状況においてもボールを後ろに下げたりしていました。日本人選手たちは前に進められる状況の理解の範囲が狭いように感じます。明らかに前に行ける状況でしか前進しないというか、積極的になれないようです。 あとはフィフティ・フィフティのボール、ぶつかって戦わなければいけない場面で少し怯えるというか、そこを強く出られないというところがあったように思います」 (FCバルセロナ インファンティルBの監督ダビド・サンチェス・ドメネ)
「本当に組織力、結束力のあるチームが多かったと思っています。個人のテクニックも高く、なかにはうまくてビックリした選手もいました」 「ピピの良いところはテクニック。ボールコントロールやドリブルはすばらしい。ただ改善すべき点はゲームの理解だ。戦術の理解を深める必要がある。テクニックはすばらしい。テクニックの高さを維持しつつ、戦術の理解を学ばなければならない。各シチュエーションで、どういったプレーをしなければならないのかという判断の部分を磨いていけば、より完成された選手になるのではないかと思う。今後はグループでの戦術練習をすること。個人に向けては練習や試合から『自分がどういうところを改善しなければいけないのか』を動画で見せながら説明していく必要があると考えている」 (レアル・マドリード カデーテBの監督ペドロ・サンチェス)
1年前の記事。 1年くらいで劇的に変わるとは思っていないけど、1年あれば変化は起こせる。しかし、その変化も起きていない。相も変わらず学び続けている人は変化しているが、そうでない人はずっと変わらない。 「フットボール(サッカー)におけるうまさとは?」という定義の部分をアップデートしないと、こういう状況は変わらないと思う。 終わり。