第10節 磐田 vs 町田
Q.昨シーズン1勝もできなかった(1分1敗)町田からの勝利はどうよ?
- 最高!!
- 単純に9節終了時点で首位のチームに勝ったという点でも評価が高い。
Q.久しぶりのフルマッチ見て、今の磐田どうよ?
- 2022シーズンは、シーズンが進んでもJ1の強度に対応できずにフットボールの中身を語ることすら許されないことが多かったけど、今シーズンは違うぞというのを感じる選手のプレーぶりだった。
- 同じ昇格クラブ、昨シーズン勝てていない、前回(名古屋戦)ホームで負けているなど、この試合に対してモチベーションとなる要素が多かったと思う。
- 試合に対する気持ちの入れようがこれが基準になれば、いいと思います。
Q.チームのパフォーマンスはどうだった?
- 前半は良くも悪くもない印象。
- いい形でシュートできていないので、当然良くないけど、町田にやられていたかというそんな感じもしなかった(あぶないシーンはあったけど)。
- たぶん、ラジオで音声だけ聴いていたら、めっちゃ押されていると思っていたかも(笑)
- ボール保持したら、次チームとしてどうするの?というところはあまり一致していなかった感じがする。
- ジャーメインとペイショット目掛けて蹴って、セカンドボールを狙うときは一致している感じだけど、ポゼッションでビルドアップをしようというところはちぐはぐ。
- そこができるチームを目指しているみたいなことをたまに目にするけど、本当にできるようになるの?とやや懐疑的なところもある。
- 仮に今シーズン残留に成功して、チームの強度がJ1基準になり、ロングボールからのセカンドボール(ダイレクトなビルドアップ)でゴールを奪える形ができましたという未来があったとする。
- では、そこに足し算のようにポゼッションでビルドアップを来シーズンは足しますってのが果たしてうまくいくのかというとやはり懐疑的であったりする。
- 後半は、早々の先制点が大きかった。
- 町田としたら、前半ピンチがほぼなかったのにまさかの展開だっただろう。
- 後半もロングボールやセットプレーによく対応していたけど、終盤は押し込まれた。
- 町田は複数点リードされていても、終盤に得点して追い上げるイメージなので、残り1分切るまでは、2点差でリードしてくれと祈ってた。
- 押し込まれると引きすぎて、ボックス内に人はたくさんいるけど、跳ね返せても、セカンドボール拾われて…の繰り返しは少しずつ減らしていきたい。
- 人がいても、川島のビッグセーブや相手のシュートミスに救われたというシーンもあったし。
- 改善の余地はありまくりだけど、反省点を少しずつ改善できているチームだと思うので、今後に期待したい!!
Q.個々の選手のパフォーマンスはどうだった?
- せっかくフルマッチ見れたので、個々に対しての感想を。
- 川島永嗣。
- シュートストップは相変わらず鬼。
- デュークのヘディングを触ってたのヤバかった。
- 他のシーンでも、ハッキリとクリアしたりと、この試合のパフォーマンスで不満は一切なし。
- 川島にビルドアップ面でいろいろ要求するのは違うなーと思うので。
- 西久保。
- サイズないのに空中戦で戦えている。
- 正対した状態での対人は、まだまだ要改善という感じ。
- 伸びしろがかなりあると思うので、使いながらどんどん化けてほしい。
- 森岡陸。
- 相手にパスが入る瞬間の潰す強さはかなりのもの。
- それは地上戦でも空中戦でも。
- ただ、かなり体を投げ出していくので怪我が本当に怖い(苦笑)。
- そういうスタイルは個人的に好きだけど、プロになってから離脱期間が長いだけに怪我に対して敏感であってほしい。
- リカルド・グラッサ。
- 非保持においては相変わらずスーパー。
- 唯一気になるのはボックス内で、割と簡単にスライディングしてしまうこと。
- もうちょいボックス内での振る舞いは繊細であってほしい。
- 松原后。
- 久しぶりのスタメン。
- それでいてゲームキャプテンだった。
- 上原がいたのに。
- 町田戦に対する気持ちの強さを買ったのかな?
- それに応えるかのような先制点。
- ジャーメインにパスしてから、そのままボックス内まで侵入していく長所が発揮された。
- 当然リスクはあるけど、ゴール近くで仕事ができるのが特徴なので、磐田としては許容できるリスク。
- 非保持においても、よく対応していたと思う。
- 久しぶりの試合で攣るのも仕方ない。
- 上原力也。
- 一度、町田のプレスの完全に逆をついたターンをしたのだが、あれは痺れた。
- もっとそういうプレーが増えて欲しい。
- 常に攻守のバランスを考えているから、派手なプレーは少ないが、変えが利かない選手になりつつある。
- 欲を言えば、昨シーズンのようにゴールもあるといいが、追いかけている展開でないと、なかなかゴール前まで顔出すのは難しいのかも。
- 鹿沼。
- ルヴァンカップのアピールから、前節の福岡戦でベンチ入り、そして今節でスタメン。
- 試合に出れずとも腐らずにこうやって少ないチャンスをものして這い上がってくる選手は尊敬する。
- 上原と鹿沼のコンビなので、ボール配給面では藤原がいるときよりはおそらく質がやや下がると思うのだが、運動量であったり、非保持のときのボールへのアタックなど、自分の特徴を発揮していた。
- ボール保持の展開を増やしたいとか、ポゼッションでビルドアップをメインに戦いとかの狙いがなければ、次節もスタメンだと思う。
- 平川玲。
- 攻守においてバランスを考えているし、サボらない。
- ただ、どうしても長いボールでジャーメインやペイショットにボールが入ったときに平川の走力だとなかなか間に合わない。
- たぶん、今の磐田の戦い方だと、平川のバランス力がありつつ、前に出ていくパワーがあるタイプの方がハマりそう。
- ただ、個人的にめちゃくちゃ期待しているので、チームとしてベストの起用法が早く見つかってほしい。
- 松本昌也。
- 平川と同じでバランスを考えられる選手で、サボらない。
- たぶん、2列目の選手は、よっぽど際立った能力がない限り、ここが基準に達していないとスタメンでは使われなそう。
- 先制点のきっかけとなった裏へのダイアゴナルランよかった。
- ゴールに直結するようなプレーが多く、もっと評価されていいと思う。
- ジャーメイン。
- 昌子、ドレシェヴィッチというJ1でも屈指のCB相手に全く負けないどころか上回るところも。
- 先制点の起点となったターンとパスは素晴らしかった。
- PKも当然のように決めていて素晴らしい。
- 穴らしい穴がない選手になりつつある。
- 10試合10ゴールはマジで凄い。
- ペイショット。
- ハイボールの競り合いとポストプレーはマジで強いし、うまい。
- セットプレーにおいて、攻守においていてくれると助かる。
- 長い距離をよーいドンさせて活きるタイプではない。
- サボらないのだが、プレスの掛け方がうまいわけではない。
- 割とあっさりとジャーメインとペイショットの間を通されて、ファーストラインを超えられてしまうことが(2人だけの問題ではないのだが)。
- セットプレーや磐田がポゼッションでビルドアップをするのが得意でないことを考えると、やはりスタメンで使いたいなと思うパフォーマンスだった。
- 小川大貴。
- 久しぶりのベンチ入り。
- ルヴァンカップの長崎戦もベンチスタートだったので、個人的にはサプライズ。
- 長崎戦で、ピンチになりそうな1対1でボールを奪いきっていたのは印象に残っている。
- 一度相手のクロスをヘディングで中央にクリアしてしまいピンチになったのはよくなかったが、ベテランらしく危なげなくプレーしていた。
- 藤川虎太郎。
- ボールを持たれる終盤に入ったということもあり、本人の特徴である攻撃の部分は発揮できず。
- まぁ、そのタスクを求められている状況ではないので、それが問題とかではないです。
- やるべきことをしっかりやっていた。
- 石田。
- リーグ戦初のベンチ入り。
- こちらも藤川と同じで、本人の特徴を発揮できるような状況での出場ではなかった。
- ただ、得点力においてジャーメインに依存しているところがあるので、新たなアタッカーがリーグ戦に出て、スタートラインに立ったという意味は小さくない。
- 私もそうだが、期待しているサポも少なくないと思う。
Q.久しぶりに町田とやって、印象はどうよ?
- 荒いとか汚いという印象はなかった。
- 個々のプレーを切り取れば、危ないとかはあるけど、それはどのチームでもあるし。
- 狙いがハッキリしてて、選手が迷ってプレーしていない感じ。
- ビルドアップも、磐田の選手を動かしてどうこうしようというより、保持しながら、ゴール前の必要な位置に選手が動く時間をつくっている感じ。
- 試合を見ながら思ったのは、町田がヘイトを集めやすいのは、荒いとか汚いというよりも、見ている人の価値観的に好きじゃないスタイルというのが大きんだと思う。
- 個人的に町田のスタイルが卑怯とか汚いとかは全然思わないし、こういうスタイルも全然存在していいと思ってるけど、好きか嫌いかと言われたら、あんまり好きではない(笑)
- まぁ、それは価値観なんで全然いいと思うんですけどね。
- ただ嫌いなだけなのに汚いとか荒いとか、その批判の仕方なんか違くね?と思ったり。
Q.次節のアウェイ、マリノス戦はどうよ?
- キューウェル監督微妙そうじゃね?と思っていたが、10節終了時点で、勝点15と悪くない結果を残している。
- ACLも決勝いってるし。
- 何と言っても特徴は前線のアタッカー。
- ブラジル人3人衆を言うまでもないが、最近は植中もいいみたい。
- ベンチに宮市がいたりと、アタッカーの選手層は恐ろしい。
- なんで、2022シーズンにアウェイで勝てたのかは今でも謎である。
- とはいえ、全く隙が無いかといえばそんなこともなさそう。
- 特に最終ラインは4バックかつCBが屈強なのが揃っているわけでもないので、磐田の特徴が消されにくそう。
- でも、アタッカーの破壊力はヤバいので、町田戦と同じくらいの気合いが必要。
- ACLの疲労もあると思うので、勝点1でも拾いたい。
<おわり>