久しぶりに磐田の試合を見て(京都戦)

DAZNさん、久しぶりの無料配信ありがとうございました。

磐田の試合は、なかなか地上波放送や無料配信に当たらないので、結果とハイライト動画と試合後コメントを読む日々でした。

残念ながら、結果は出ずに、降格圏に落ちるという試合を見ることになってしまいました(´・ω・`)

個人的にいろいろ感じることも多かった試合なので、感想を少し残しておこうかと思います。

 

ビルドアップ問題

試合を見ている人からよく発信される問題として、ビルドアップがある。

今シーズンの磐田は、主にダイレクトなビルドアップでボールを前進させている。

ペイショットとジャーメインという強さに特徴のある選手を使いながら、前進させようという狙いだ。

私が最後に見た5月の最後か6月の頭あたりの試合では、このビルドアップでそこそこうまく前進できていたのだが、京都戦ではあまりうまくいかなくなっていた。

ターゲットの2人に対して相手が強く来るというのもあるが、セカンドボールが回収が以前よりできなくなっているように見えた。

 

なぜ回収できなくなっているのか

様々な要因があると思うが、一つは単純に五分五分の状況で負けることが増えているというのがあるだろう。

もう一つは、回収をできる位置に選手がいないことだ。

この2つ目の問題は、ポゼッションでビルドアップができないことによる弱みと繋がってくる。

 

ボールのリリースが早いことのデメリット

人間の体力は有限だし、動けるスピードも人によって違う。

どんなにスピードがある選手でも、自陣にいた1秒後に相手陣のゴール前にいるということはないだろう。

磐田はポゼッションをすることが苦手なチームである。

だから、保持しているときにまるでボールを火のついた爆弾のように扱って見えるときがある。

火のついた爆弾は早く手放さないと自分が死んでしまう。

周りの状況なんて考えていられない。

しかし、それがピッチ上で起こるとどうなるのか。

ペイショットとジャーメインに目掛けたボールは人間が動くよりも当然早く進む。

そうすると、他の選手のポジショニングが間に合わない。

磐田は全体的にスピードに特徴のある選手が集まっている集団ではないので、なおさら正しいポジショニングをするための時間が必要となってくる。

しかし、それが時間が進むにつれてどんどんなくなっていく。

ロングボールによる成功体験と体力の減少により、チャレンジしていくことをやめていくようだった。

ちなみに試合後コメントを読むと、ビルドアップに関しては毎回誰かしら反省している。

頭ではわかっていてもできないのである。

フットボールは難しい。

 

横内監督の采配

試合が進むにつれて、負けている京都が交代でどんどん新しい選手を入れる中、磐田はなかなか動かなかった。

体力的に大丈夫かな…という心配はあった。

ただ、ベンチの選手を見ると、なかなか難しい。

1-0というスコアなので、失点の可能性を上げるような交代はできない。

しかし、それを考えたときに当てはまる選手が松本昌也くらいしかいなかった。

ポジションだけを考えれば、ヒルもいたが、連携面でまだ課題があるであろう選手を最終ラインに入れるリスクはある。

松本昌也と西久保が交代で入るが、それはブルーノとゴメスが動けなくなってしまったからだ。

おそらく、ゴメスに関しては使えるなら最後まで使いたかったのではないかと思う。

結果的に逆転されて、攻撃的な選手を次々投入することになるのだが、これは望んだ交代の形ではない。

結果論だけだと「もしかしたら、磐田はバランスを崩し、失点の可能性は上がるが、追加点の可能性が上がるような交代をリードしているときにしてもよかったのでは?」と一瞬思ったが、冷静になって考えればそんな馬鹿なことはしないだろう。

リードしているチームが自らバランスを崩していくというのは普通に考えればありえないことである。

バランスは崩していけないのだ。

しかし、そのバランスを維持する交代ができない。

だから、能郷的に動きたくても動けない。

しかし、それは見る人からすれば傍観しているだけのようにも見えてしまう。

 

フルタイムで観て、負け試合を観るストレス

結果だけを追うことが増えて、この感覚がやや薄れていました(;^ω^)

試合後に怒っている人に「もうちょっと落ち着きなよ」と正直思うこともありましたが、やはり観る環境によって全然違うなと思い出しました。

家で観る人、現地で観る人と感じるストレスが同じわけがない。

文字やハイライト動画だけでは感じられないものがある。

超えてはいけないラインはあるが、昨日の試合後にブーイングが起きるのは、普通のことなのかなと思った。

 

雑感

思った以上に厳しい状況であることがわかった。

中断期間で編成も含め、チーム一丸となって進まないと、浮上するのは非常に厳しい。

ただ、数字だけを見れば諦めるには早いというのも事実。

おそらく私はまたフルマッチを見ない日々に戻ってしまうと思うが(早めに見れることを願っています)、ポジティブな声掛けをできる人はしてあげるといいなと思った。

少なくとも、やけくそになっていたり、諦めているという感じはしなかったので。

いろいろと過去の(ピッチ上の)負債を返済している感じもし、チームとは地続きなんだなという感じもした。

まぁ、これにも触れると長くなっちゃうので、今回はこれまで。

 

<おわり>