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はじめに
川崎戦はフルで見ていないので、基本的に試合内容に関して言及はするつもりなかったのですが、ハイライト動画で見たときに失点の仕方に関していろいろ思うことがあったので、”個人的な”考えを述べていこうかと思います。
最初はXのJリーグ公式の切り抜きで、失点シーンを見ました。
ただ、個人的な考えとして、最低でも失点シーンの30秒前くらいまでの流れを見ないとあまり言及したくないというのがあります。
なので、切り抜きだけであれば、触れない、もしくはさらっと触れるくらいで終わったと思うのですが、なぜかYouTubeのJleague Internationalのアカウントだけで長尺のハイライト動画が配信されており、そちらで確認すると切り抜きとは失点の印象が変わったので、こうしてブログで書こうという意欲を駆り立てられました。
さて、まず失点シーンに言及する前にこの試合を考える上で頭に入れておきたい大事な事前情報があります。
それは、本職のCBが2種登録の西野しかいないということです。
山﨑とダニーロは土曜日の札幌戦にフル出場していて、かつ中2日でアウェイ宮崎戦があるので、スタメンで使うことは現実的ではありませんでした。
江﨑、上夷、加藤、そして本職ではないがCBができなくはない松原の離脱が続いており、負傷の公式なリリースがない江﨑、加藤、松原の誰かの復帰を期待していましたが、誰もベンチ入りすらしていませんでした。
1、3失点目はセットプレーからの失点でしたが、CBとして金子を起用しないといけない、もう一人は2種登録である高校2年生の西野を起用しないといけない台所事情が大きく影響していたと思います。
セットプレーの守り方に問題がなかったとは言いませんが、サブ中心とはいえ川崎を相手にするには苦しかったのは事実かと思います。
なので、今回は人の問題というよりもチームの問題として起きたと感じた2、4失点目について考えていきたいと思います。
2失点目
切り抜き印象
ウルトラ創!
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2026年10月14日
GKから逃げる軌道の圧巻ミドル弾🚀
🎦 ゴール動画
🏆 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ
🆚 磐田vs川崎F
🔢 0-2
⌚️ 50分
⚽️ 河原 創(川崎F)#ルヴァンカップ pic.twitter.com/5KXDM3z46U
まず最初に”あえて”このシーンを切り抜きで見たときの印象を書こうと思います。
切り抜きで見たときの印象としては、まずは河原のシュートが凄いということです。
距離はかなりありますし、磐田の選手もボックス内に人数はいるので、シュートコースがたくさん存在するかというとそうではないように見えました。
ただ、それと同時に磐田側の問題として、人はいるけどスペースが埋めれていない(今回でいうと河原のいるバイタル周辺)と思いました。

これは河原にパスが出る瞬間ですが、ボックス内に川崎の選手が3人いるのに対して、磐田は6人います(手前の小原は入れていません)。
これだけ選手が余っているのであれば、1人くらいはもう少し高い位置(今回でいうとバイタルエリア周辺)にいた方がよかったのではないかと思いました(これはミドルシュートで失点したという結果論ではなく)。
ペイショットがいる意味がないとは思いませんが、ここまで低い位置にいるよりも、バイタル周辺をカバーできる位置にいた方が、川崎にとっては嫌だったのではないかと思いました。
ロングハイライト印象
さて、ここからはロングハイライトを見ての印象です。
ありがたいことに失点する1分近く前から確認できました。
切り抜きではわからなかった情報として、川崎の攻撃は一度終了(シュートを三浦がキャッチ)していて、磐田のリスタートに対して川崎がハイプレスを実行し成功したところから切り抜きのシーンに移行していたということです。
この情報があるかないかで、失点シーンの見え方も変わってきました。

これはペイショットが落としたボールを奪取されるシーンなのですが、右サイドの小原が高い位置をとっています。

これは先ほどのシーンから3秒ほど経ち完全に川崎が前を向けたシーンですが、小原はまだ高い位置におり画面に映っていません。
この後小原はそれほど早く戻っては来ませんが、磐田と川崎の選手の人数、やっと保持に移行したと思い高い位置をとったらすぐにボールを奪取されたことを考えると、ここをスプリントで戻れと言うのはやや無理な要求かと思いました(やってくれれば助かりはしますが体力は有限なので)。
切り抜きだとペイショットがこんなに低い位置にいなくてもいいのでは?と言及しましたが、ロングハイライトで見ると小原よりも全然低い位置にいるときにネガトラが発生しているので、その流れで低い位置にいたことがわかりました(これは切り抜きではわからなかったことです)。
その後小原が左サイドに戻ってきて、切り抜きのシーンになるわけです。
そうなると、バイタル周辺は誰が埋めるべきだったのでしょう?
個人的には3つの選択肢があったのではと考えました。
1つ目は、小原が埋めることです。
ただ、ペイショットに小原の守備エリアを任せて、バイタル周辺を埋めにいくというのはあまりしっくりくる解決法に思えませんでした。
川崎のアタッカーの能力を考えても、そのまま自分のポジションである左サイドを守りにいくのは自然のようにも思いました。
2つ目は、ペイショットが埋めることです。
小原が戻ってきたことを確認し、そこから移行することです。

ただ、小原が守備ブロックに入った瞬間が上の画像のような状況なので、ペイショットがここのポジションを空けて、バイタル周辺を埋めに行くという判断は現実味が欠けるように思いました(ペイショットがこの状況で、ここからボックス中央あたりに移動すると想像してみてください)。
3つ目は、太田が埋めることです。

これは川崎に奪われる瞬間の太田の位置です(最前線にいます)。
ここから河原がシュートをするまで約17秒ほどあったことを考えると、今回の状況でバイタル周辺を埋めるのであれば太田がその役割を担うことが個人的には一番しっくりきました。
これは試合後に秋葉監督も似たようなことを言及していました。
だからこそ、2失点目のミドルシュートの場面でも、龍(太田龍之介)がしっかりと戻っていれば、おそらくあんなに気持ち良く足を振られることはなかったと思います。
引用元:試合結果|ジュビロ磐田
このレベルの相手であれば、高い位置にいた太田であろうとも17秒もあれば戻らないといけなかったと思います。
ただ、太田目線で考えると人は十分足りているし、日頃磐田が戦っている日常(J2)を考えると河原の位置で受けられても失点する可能性は低いと考えてしまうことは、理解できなくもないです。
対戦相手のレベルが上がったから急に判断を変えるというのは、ほとんどの選手ができないのではないでしょうか。
ただ、日常であるJ2でも、危険なスペースを埋めれずに失点やピンチになるということは少なくない回数起きていることなので、こうしたことが起きてしまうのは、対戦相手のレベルの問題だけではないかもしれません。
今回で言えば、太田個人だけの問題でなく、チームとして抱えている問題(日頃のトレーニングやタスクの明確な提示など)でもあるのではないかと思いました。
4失点目
切り抜き印象
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2026年10月14日
🏆 Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ
🆚 磐田vs川崎F
🔢 0-4
⌚️ 84分
⚽️ 山市 秀翔(川崎F)#ルヴァンカップ pic.twitter.com/JhaUnigsPz
サイドの選手に対して、2人で対応して、切り返されて後方のフリーの選手に逃げられて、そこからクロスをあげられて失点してしまいました。
切り抜きの印象としては、高い位置のサイドで2人で対応したのなら逃げられてはいけないと思いました。
川崎が縦のコースはカバーしていてくれたことを考えると、野澤の自分が抜かれなければOKという感じに見える対応は気になりました。
ただ、擁護するわけではないですが、野澤はめちゃくちゃ真剣にプレーしているとは思っています。
ただ、あそこで2人で挟み込んで守る状況にもっていけるような判断やそれを実行するスキルがないのだと思います。
この試合に限らず、野澤は守備を非常に苦手としている印象があるので、こういったプレーをしてしまうのは驚きではありません。
(おそらく、そういった部分で過去に所属したチームで監督がスタメンとして使いにくかったのではないかと思います。)

クロスが上がる瞬間ボックス周辺は磐田の選手が多いですが、ボックス内は1対1が2つあるような状況であるため、高精度のクロスをあげられたら失点が起きてしまうのは不思議なことではないと思いました。
クロスもフィニッシュもJ2ではなかなか起きないレベルのもので、日常の差を埋めるのは簡単ではないと思わされました。
ロングハイライト印象
セットプレーを弾き返したところから、磐田は一度も押し返すような守備ができませんでした。
これは直近の札幌戦でも頻発しましたが、敵陣に押し返すことが増えないと失点する可能性は増えてしまいます。
切り抜きではわからなかったことですが、サイドで2対1になる前に磐田が弾き返したボールを野澤はスプリントして追っていました。
ボールは残念ながら相手選手の方が先に拾い、そこから切り抜きのシーンに移行していくわけですが、こういうところできっちりスプリントしたり、先に拾われた後にすぐにチェイシングしているのを見ると、守備意識が低いというよりも、こういう状況ではこう守る方がいいといった守備に関しての知識が足りないのではないかと思いました。
攻撃的なポジションの選手を見ていると、野澤のように非保持のときに悪気なくやるべきことをやらない選手がいる印象があります。
2失点目のときのように数的だけで考えてしまい、スペースが空いていても埋めようとしなかった太田のプレーも、太田があれを危険な状況だったと判断していなかった可能性は十分あります(太田はサボるタイプの選手でもありませんし)。
ただ、こういったこと起きるのは、個人の問題でもあり、チームの問題でもあると思っています。
今シーズンの戦いぶりを見ていても、磐田の守備はチームとして強固だと感じている方はおそらくほとんどいないと思います。
失点において、局面局面での選手個々の勝敗が過度に目立ってしまう状況は、安定した守備を得るためにはそれほどいい状況とは言えないかもしれません。
プレシーズンから人への意識が強い守備をしてきたことは理解していますし、しっかりとボールにアタックするということは非常に大事なことなので、これ自体は全く問題ないと思います。
しかし、そこばかりが過度に強調されて、スペースを守るという概念する消えてしまうというのは違うのではないかと思っています。
堅いチームというのは、常に11人がやるべきことを共有されていると思っているのですが、磐田はまだ11人が1つの生き物のように動いているという感じはなく、個々の判断でバラバラに動いてしまい、結果的に相手に簡単に前進されてしまうという現象が起きているような印象を受けます。
失点シーンに戻ると、野澤がこぼれ球にスプリントした後に相手に拾われ、そのボールもチェイシングして、バックパスされて逃げられています。
逃げられたこと自体は、切り抜きで書いたように2人で逃げられないような対応しないといけなかったとは思うのですが、逃げられた後にさらに野澤に全力でスプリントしてクロスをあげることになったホマーノにアタックすることを求めるのは酷なことかと思います(やってくれれば助かりはしますが体力は有限なので)。
ここでフリーにしてしまい、高精度のクロスを許してしまえば、代表レベルの選手であっても失点を防げないというのはW杯のブラジル戦で多くの人が学習したことかと思います。
雑感
今回はできるだけ丁寧に失点に至るまでの現象について考えました。
長いことネットを見ているので
「この選手のせいで失点!」
「この対応が間違い!」
「こうするのが正解!」
といった強く断定的に言及する方が反響があることは理解しています。
読む人によっては、私の書き方は優柔不断で、ハッキリしない考え方だと受け止める方もいるかもしれません。
しかし、フットボールというスポーツは、そんな簡単に断定できるものではないと個人的に思っています。
そういった理由もあって、短い切り抜き動画だけであれこれ判断するのをできるだけ控えています。
今回はありがたいことに失点前の1分ほど前からのプレーを公式動画で確認できたので、久しぶりにいろいろと考えてみました。
偉そうに分析したとは言いませんし、そんなことをしたとも全く思っていません。
ただ、自分としてはこういう考え方があるのだけど、みなさんどう思いますか?ということを今回は投げかけたくなっただけです。
個人的には、局面局面で選手がひたすら頑張るというよりも、もう少しチームで守れるようになってほしいとは思っています。
とはいえ、チームで守れても結局局面での個人の頑張りは必要になるので、良くも悪くも個人が目立つようなことが必ずしも悪いと断定できないのがフットボールの難しいところでもあります(そういうやり方に好き嫌いはあるとは思いますが)。
カップ戦がなくなってしまったので、ここからリーグ戦がメインの選手とU-21がメインの選手に分かれてくると思います。
いきなり強固なブロックが作られるということも考えにくいので、結果的に今後強固になるとすれば、選手同士のトレーニングからのコミュニケーションや選手個々のスキルアップによって形になっていくのではないかと思っています。
そんなのよりチーム戦術としてハッキリ提示した方が早くない?と思わなくもないですが、そうした場合に磐田というクラブの特徴からして、ブロックはちゃんとつくれるけど、人にアタックできなくなるということが起きるのもなんとなく想像できてしまいます(ブロックを維持することに意識が行き過ぎてしまう)。
そうなるとそれはそれで問題になるので、まずは人にしっかりアタックしようという秋葉監督の考え方も理解できなくはないです。
宮崎戦も苦労する可能性は高いですが、こういうチームづくりをしていることを考えると内容はどうであれ、とにかく勝って選手がポジティブにチーム強化に取り組んでいけることが大事なのではないかと思います。
(そんなことを書きながら、宮崎戦を見ながら「守備が酷い」とか書いていそうですが。)
(磐田の守備に関しては以下の動画の視聴もおすすめです)
<おわり>
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