【ジュビロ磐田】第2回 百年構想リーグを振り返る 守備編

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はじめに

まずは今シーズン、ジュビロ磐田がどういうことをしていこうと考えていたのかクラブのリリースを振り返りたい。

藤田俊哉SD

昨シーズンの我々のフットボールは、アタッキングフットボールでスタートしました。攻撃面での成果というのは、ある一定の得点を重ねることが出来た一方で、守備面の課題が多く残り、守備面の弱さが最後の成績、結果に現れてしまった非常に悔しいシーズンとなりました。

そこを我々も強く反省点を持って臨んでいますし、選手、スタッフそれぞれも課題感を持って、悔しい思いを持って新しいシーズンに臨んでくれると信じております。そういったメンバーをこのチームに残して戦ってもらうということで、このスカッドになりました。

このチームのウィークのところを志垣監督が必ず整えてくれて、守備強化に努めて守備の土台をもとに、これまで積み上げてきたアタッキングフットボールを表現する。攻守においてバランスの良いフットボールで勝ち点を積み重ねる。

引用元:2026 新体制発表記者会見|ジュビロ磐田

表向きの発言とはいえ、攻守がリンクしているフットボールというスポーツにおいて、足し算的に強化するような発言はいい加減やめてほしいものだ。

昨シーズンの得点力に高い守備力が備われば、理屈ではJ1に自動昇格が狙えるチームになる。

ロジカルに守備強化できる人材と見込んでの志垣”監督”だったのだろう。

 

守備の強化とは

守備の強化とはなんなのだろう?

わかりやすいのは失点を減らすことだろう。

J2はリーグ戦が38試合あるわけだが、もし失点0だったら守備力が高いと評価される可能性が高いだろう。

しかし、リーグ戦のレギュレーションだと、得点ができないと勝点は1しか獲得できない。

仮に0勝38分0敗という”無敗”を達成したとしても、勝点38しか獲得できない。

(ちなみに勝点38はJ2(2025)だと16位に相当(残留ラインは37))

磐田のクラブ規模からすれば、J2残留を目標とするのであれば、守備は失点をとにかく減らすやり方に注力して、得点はカウンターやセットプレーに注力して、コツコツと勝点を稼ぐやり方でもいいかもしれない。

しかし、昇格を目指すとなるとそうはいかなくなる。

守備力はもちろん、攻撃力も必要となってくる。

そうなると、失点を減らすためにローブロックでゴール前にバスを置くような人海戦術で戦うことはあまり賢い選択肢ではないかもしれない。

守備は失点を減らすことはもちろんだが、ボールを奪い、攻撃に繋がる守備でないとならない。

私が今シーズン期待したのは、失点の減少よりも、”チーム”で能動的(プレスをガンガンするという意味ではない)にボールを奪い、それが攻撃に繋がっていくということを期待していた。

それが結果的に失点の減少に繋がればもちろん良いが、大幅に減らなくても、攻守がリンクしていると感じる内容であれば、評価に値するシーズンを過ごしていると評価するつもりだった。

 

なんでもやろうとして悪い意味で色のないチームになる

2025の戦いぶりからすると、EAST-Bでライバルとなりそうなのは大宮のみで、他のクラブは弱いわけではないが、クラブ規模からすれば、負けれないと思う相手である。

下位カテゴリーの相手とやる難しさはあるだろうと想像していたが、それでもリーグで下位に沈むことは少なくともないだろうと思っていた。

しかし、現実はそんな甘くなかった。

開幕からの1、2試合はゾーンディフェンスによるポジティブな変化を感じられた。

いるべきところに人がいるから、ボールを前進されても、最終的には危なげなく対処できている。

初歩の初歩であるとは思ったが、大事な初歩だと思った。

しかし、ブロックを作って守ることの完成度も高くない状態で、徐々にハイプレスをやることが増え、それによっていい陣形を維持することが難しくなっていく。

ハイプレスで高い位置からボールを奪えて、状況に応じてセットして守ることを目指しているであろうことはピッチの現象から感じられたが、これを同時に取得しようというのはかなり難易度が高いとも感じた。

今シーズンの選手の特徴を考えても、ハイプレスをするのはやや厳しく感じるし、そもそもセットして守ることすら怪しいのにそこを同時進行で進めるのは選手のキャパ的にうまくいくのか?という疑問はあった。

(そんなこと志垣監督ならわかりそうなだけになぜそのようなことが行われたのか謎が深まるわけだが)

保持の部分はそこまで取り組んできてなかったようだが、取り組んできた非保持の部分もお世辞にも改善されたとは言えずに徐々にとにかく人に強くアタックするいつもの?守備になっていく。

(こんな文化はいい加減滅んでほしいものです)

結果的にプレスの圧が強いわけでもないし、セットしても堅いわけでもないというチームができあがってしまう。

あれこれやろうとした結果、何もできないチームになってしまった。

 

雑感

高い理想を掲げながら、急ピッチでその理想へ向かって進もうとした結果、結局何も残らないという伝統芸能を今回も繰り返してしまった。

完成させるスピードを速めるのであれば、選手の補強や現場スタッフに目標実現のための優秀な人材を揃えるといった”お金の掛かる”ことを”正しく”行わないといけない。

現状、磐田はこれができていない。

クラブ規模は頑張って大きくしているが、お金の使い方がとにかく下手だと思っている。

お金はあれど、使い方が下手でチームが強化されないというのは磐田に限らず、フットボールでは珍しいことではない。

とはいえ、そんなことも言ってられないほどの悲惨なシーズンを過ごしただけに何とかしないと残留争いも全然起こりえるぞとも思うのでした。

<おわり>

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