(画像と記事の内容は関係ありません)
誰が観ても、明らかに才能がある選手がいた。
身体能力だけを武器にしていたり、ボール扱いだけがうまいだけなら私もそこまで特別には感じないのだけど、この選手は状況に応じてプレーを選択できる。
周りの友達も「こいつは特別」みたいに思っているようだ。
でも、あるときミニゲームの待ち時間のときにその選手はミニゲームをしているチームの試合をじっくり観ていた。途中でチームメイトに声を掛けられた。多くの選手はそこで友達と話すという誘惑に負けるのだけど、それほど相手にせず試合を観ていた。さらにそのあと「コーチ、あそこからこう狙えばゴールまでいけそうだね。」と言ってきた。
「あ~、これは才能だけじゃないわ。」と思わせられた。
たぶん、いっしょにやっている選手は「才能の差」によって差があると思っている。もちろんそれもあるけど、休憩中に他の選手のプレーを観ながら、どうすればいいのかと考えているという部分によって差が開いているとはたぶん思っていない。でもこれは、体を実際に動かすトレーニングと同じくらい重要なことだ。しかし、残念ながらこのことの重要性を説いても「観る」文化がない日本ではなかなか浸透しにくい。
側だけ観ていると本質を見抜けないなと思わされたエピソードでした。
終わり。