「課金していないやつはリアタイで見るしかないよ」というAbemeさんの方針により、5時に起きて見ました。
ここまでボールを運ばれたことに対してのチェルシーの問題があるにしても、こういうシュートが入ってしまう感じは、結果が出ているチームとそうでないチームを表しているように感じた。
しかし、そんな流れをロメロが変えてしまう。
実はこのプレーの前にボールと全然関係ないところで相手の足を蹴っていて、これで退場してもおかしくなかったけど、なぜかお咎めなしだった(キックが弱かったから?)。
このファールによって得たPKをパーマーが決めて同点に。
そこから怪我人が出たりと、ネガティブなことが続くトッテナム。
それでも、ラインを高くし、前への意識を一切下げない。
ポステコグルーの哲学はどこに行っても変わらんなと懐かしい気持ちになった。
とはいえ、早い時間帯から一人少なく戦うのは厳しかった。
同点の時間がある程度長かったのは、トッテナムの頑張りもあるが、チェルシーの選手のプレー判断の悪さに助けられたところもあった。
その後に生まれるゴールシーンのように味方を使っていれば得点できるようなシーンで、自分でシュートにいって止められるシーンが何度とあった。
トッテナムは2人目の退場者が出てしまうが(これ自体は責められない)、チェルシーは不用意にファールを与えて、FKのチャンスを与え、あわや同点というシーンもあった。
結果だけを見れば1‐4というトッテナム大敗のような印象を受けるスコアだが、見終わった後に感じたのは、トッテナムは負けたが勇気をもってプレーし、チェルシーはただ勝ちという結果を得ただけ(もちろんそれは素晴らしいことだが)。
うまく表現できないがそんな感じだった。
普通であれば、10人、少なくとも9人なったときには重心を低くして、ゴール前にブロックを作るというのが勝ち点を拾うためには最善な方法だと思う。
ソンフンミンというカウンターの武器になる選手もいるわけだし、この戦術を選択しても、何ら不思議ではなかったと思う。
それでも、ポステコグルーがそうしなかったのは、この1試合だけの結果よりも、自分の哲学を貫く方が長い目で見れば大きな結果を得られると思っているからなのではと思った。
マリノス時代から、最後まで攻める姿勢をやめないため、それによって相手にチャンスを与えることもあった。
もっとボールを保持して、時間を進めるゲームコントロールをすればいいのにと思うこともあったが、常に得点を目指すという哲学を植え付けることは、こういった逆境に立ったときに大きく効果を発揮するのかなと思った。
数的不利だろうとスコアで負けていようと、このチームの哲学は前に出て得点をするということが浸透していれば、選手たちは迷わない。
当然、こういう姿勢が評価されるのは、ある程度結果が出ているからであって、そうでなくなったときは、手のひらを返されたように批判されるだろう。
しかし、ポステコグルーはそれがプレミアリーグであったとしても、何も変えないだろう。
主力が退場や怪我によって、次節以降使えないという厳しい状況ではあるが、常に前に進もうとするであろうトッテナムは、今後も注目するに値すると思った。
(Abemeさん、トッテナム戦の無料放送お願いしやす)
<おわり>