レアルマドリードとマンチェスターユナイテッド

レアルマドリードvsブラガとコペンハーゲンvsマンチェスターユナイテッドを見たので、その感想を。

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まずはレアルマドリードvsブラガ。

いつもの平常運転という感じのマドリー。

早々にPKを与えてしまったが、それをルニンが止めて、流れを一気に引き寄せる。

カウンターの切れ味は相変わらずレベルが違う。

ヴィニシウス、ロドリゴ、ディアス、バルベルデが単独で何十メートルとボールを運べるため、少人数の関係性で相手を破壊してしまう。

モダンサッカー3.0でいう関係的優位性の強さが如実に表れていたように思う。

常に全体がハードワークするチームが増えている中で、そうでないシーンがこのレベルにしては多いなと感じなくもないが、マドリーはそれを受け入れることをよしとしているのだろう。

そりゃヴィニシウスがもっとネガトラでハードワークしてくれれば…と思わなくもないが(シティレベルの相手と勝つことを考えると)、そういうことを規律で強制することはこのチームではあまりポジティブに働かないのかもしれない。

昨シーズン完膚なきまでにシティには負けているので、もしかしたら相手のレベルによっては別の姿を見せる可能性もあるので、今シーズンもシティとはどこかでぶつかってほしい。

 

次にコペンハーゲンvsマンチェスターユナイテッド

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2得点リードするまで”結果”はよかった。

ただラッシュフォードの退場から一気に流れが変わる。

(この退場はやや不運であるようにも感じたが、VARが存在する世界だと、ボールをホールドする技術はもっと細かく求められる時代なのかもしれない。

勢いや感覚だけで足を出してしまうとそれが退場に繋がってしまう(昨日の前田のプレーなんかも)。)

2得点していたとはいえ、決して内容で上回っていたという印象はなく、そこで数的不利になり状況がさらに難しくなった。

前半で同点になったのも、サプライズという感じでもなかった。

ただ、そんなユナイテッドも運がまだあると思ったのはPKがあったこと。

ジャンプして競りにいっている選手の腕に当たってPKだったのだが、自分の背中から飛んできたボールであっても(完全にボールの位置が見えていない)、腕に当たるとハンド判定なのは、かなり厳しいようにも感じた(手の位置も不自然に感じなかったので)。

現状のルールだと、どんな状況でも極力腕は畳んでおくことが必要なのだろう。

ただ、これでもコペンハーゲンの勢いは止まらなかった。

そこから、ユナイテッドは2失点し、逆転負け。

一つ言っておくと、コペンハーゲンは普通に強い。

決して勢いだけで勝ったというわけではないというのは一応書いておく。

 

さて、なぜこの2試合を別々の記事で感想を書かずにいっしょに書いたかというと、ユナイテッドはマドリーに似ている可能性があるのかも?と少し思ったからだ。

戦術的に優れていることより、マネジメントがうまく、選手を気持ちよくプレーさせることができる環境の方が輝くチームなのかもしれない。

戦術が必要ないとか極端なことでなく、バランスとしてマネジメント力が必要とされるクラブなのではと感じた。

他のチームで輝いていた選手を獲得して、長いこと多額の投資をしているのに、それに見合った効果がピッチ上に出ないのは、ユナイテッドという良くも悪くも歴史的背景が濃いクラブに合ってないチーム作りをしている可能性があるんじゃないかと思った。

マドリーの真似をすればいいとかそんな単純なことではないのだが、両者の試合を見ていて、根本的には似た歴史や文化を背負っているように感じたので、一つの可能性としてここに記しておこうと思った。

<おわり>