今シーズンのJ1の順位を眺めながらの感想(1位~5位)

今シーズンの順位を眺めながら、クラブ毎に感想を残しておこうかと思います。 1位、川崎フロンターレ もう”常勝クラブ”と言っても過言ではない領域のクラブになりました。ここ5年で4度の優勝という成績からも異論はないでしょう。一定の世代までは、常勝といえば鹿島のイメージだと思うのですが、川崎のイメージの人もかなり増えているのではと思います。 勝ち点92で2位のマリノスとは勝ち点差13ということもあり、結果だけを見れば圧倒して優勝したように思われそうですが、一時はマリノスに追いつかれそうになったりと非常に苦労したシーズンだっと思います。鬼木監督も今年の優勝についてこのように述べています。
「昨年は(4-3-3という)新しいことを始めて、行けるところまで行こうとして大味なゲームがあったなかでも勢いと自信をつけながら進んでいった感じはあります。でも今年は移籍やケガ人もあって途中からシフトチェンジじゃないけど、我慢強く、地に足つけて戦っていくしかないと、チームには覚悟みたいなものがあったかなと思います。数字以上に我慢の年でしたね。確かに(勝ち点差は)離せていても、何が起きるか分からない。隙は一切、見せたくない。そうやって戦ってきて、優勝までたどり着いたという思いです。」
(引用元:https://number.bunshun.jp/articles/-/850817?page=4) 主力の移籍やコロナによる過密日程で、相当ハードなスケジュールを乗り越えての優勝は素直に凄いと思いました。 すでに旗手がセルティックに移籍しそうな感じで、主力をさらに抜かれそうですが、それでもいる選手がその穴を埋めて、来シーズンも安定した結果を残しそうな気がします。 2位、横浜F・マリノス 監督がシーズン途中に欧州から引き抜かれるというJリーグでは前例のない(たぶん)ことが起きながらも、2位という成績を残したマリノスマリノスを追っていない私からすると監督がマスカットに変わったことでピッチ上の現象にどういう変化が起きているのかはわからなかったです。チームがうまくいかずに監督が変わったわけではないので、自分の色を変に出すよりも、現状をキープすることを優先することに重きを置いたのかもしれないです。 なので、来シーズンもしかしたら違った姿が見れるかもしれないと密かに期待しています。 それにしてもマリノスの連れてくる外国人助っ人のパフォーマンスの安定感凄いですね。シティグループのネットワークがとんでもないのでしょう。 3位、ヴィッセル神戸 アツ監督の続投という血迷った?判断に思われた神戸ですが、結果だけを見ればクラブ最高順位の3位。シーズン途中に来シーズンの続投も発表されました。 結果を残したから当然といえば当然なのかもしれませんが、あれだけの選手を揃えながらも、中身の薄さは非常に気になるところであります。神戸が最初からスター選手を集めて戦力でぶん殴るという戦略でスタートしているのならば何も文句はないのですが、バルサ化を目指しリージョやフィンク時代を見てしまっている身からすると、クラブとしてこれでOKというのはどういう評価基準なのでしょうと思ってしまいます。 ただ、戦力は凄いし、ストーブリーグもかなり動くことが予想されるので、強いことには変わらないと思います。 4位、鹿島アントラーズ ザーゴ監督2年目で躍進が期待されながらも、成績不振からコーチであった相馬さんが監督になりました。 ポゼッションをそれまでは大事にしていましが、相馬監督になったことでいわゆる伝統的な442の戦い方になり、良くも悪くも鹿島に戻ったという感じがしました。 勝ち点69で4位という成績は、一般的に考えれば悪くない成績ですが、1位の川崎との勝ち点差は23。元祖常勝軍団の鹿島ですが、これは少しの差とは言えないくらいの差がになってきました。 ホーム最終戦で、三竿がこんなことを言いました。
三竿「30周年の節目の年でタイトルを今年も取れなくて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。僕たちは、若いチームですが、もっと個人が成長して1人で試合を決めたり、1人1人がチームを勝たせられる選手にならなければいけません。そして、チームとして変わらないといけないと思います。球際や切り替え声を出すなど、初歩的なことだけを追求していても、タイトルを取り続けるチームに僕はならないと思います。僕らを見たときに、相手が恐れるような、ゲームを支配するチームにならないと、これから先、また同じ悔しい気持ちをするだけだと思っています。その中でも、僕らが大事にしている結束すること、仲間のために戦うこと、タイトルへのこだわり。それだけは絶対、変えてはいけないと思います。」
(引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202111270000576.html) このコメントが影響してのことではないと思いますが、クラブ初の欧州から監督を連れてくるかもしれないとの報道も出ています。 清水の総括にもクラブ文化と欧州フットボールとの相性につてい書きましたが、鹿島の文化と欧州フットボールは相性がいいとは言い難いので、本気で変わるつもりなら大きな変化が起きるかもしれません。 5位、名古屋グランパス 風間→フィッカデンティという高低差ありすぎて耳がキーンとなりそうな監督人事から早2年。 今シーズンはルヴァンカップを獲り、結果を残しました。ただ、スタイルが前任とあまりに違うため、2年経過した今でも中身に関しては未だに賛否があるように見えます。 ただ、19試合無失点というリーグ記録は凄まじいもので、失点以上に得点すれば無問題な前任者と比較すると、全然違うチームになっています(前任者の批判ではありません)。 攻撃の部分はタレントへの依存度が強い監督なので、今の戦力ではたぶん満足していないと思います。選手の契約年数はわからないですが、前線の選手の入れ替わりは結構したいんじゃないかと思います。 <おわり>