国外基準を国内で落とし込めるのか

U-18日本vsスペイン.jpg U-18日本代表スペイン遠征、最終戦で地元スペインに敗れて大会を終える~U-19 International Tournament "Copa del Atlantico"~
MF #10 山本理仁 選手(東京ヴェルディ) 本日の試合は優勝がかかっていたこともあり、ウォーミングアップから全員が集中して、試合に臨むことができました。しかし、肝心の試合内容では、U-18スペイン代表のパス、コントロールなど基本的なことの質の高さ、そして日本では体感することのできない寄せの速さを感じました。パス、コントロールの質以外にも、判断の速さ、そしてその判断を間違えないこと、チャンスを必ず決めるシュート精度の高さが改めて世界のトップレベルで、凄いと思いました。この遠征では、日本人のパスやコントロールの質がどれだけ甘いもので、まだまだ世界との差があるのがはっきりと分かりました。日本に帰ってもこの遠征で学んだ基準の高さを忘れずに、少しでも世界に近づけるように意識を常に高く、トレーニングに取り組んでいきたいと思います。
他に3人のコメントがあるが、どれもスペインとの実力差を痛感した試合だったようだ。 まぁ、別にこういったことは少なくない。 過去にも同様のコメントをした選手は少なくない。 しかし、私がその度に思うのは「本当に国内で差を埋めることは可能なのか?」ということだ。 意識の変革は素晴らしいことだ。 新たな基準で練習、試合に取り組んでいかないといけないと思うのはいい。 しかし、本人の意識の変化だけで一体どこまでいけるのか?と思ってしまうのだ。 山本くんのように帰る先がプロならまだいい。 プロ相手なら、自分の力を100%ぶつけられる環境だと思う。 しかし、ユースのクラブ、(高校、大学の)部活となるとどうだろう? どれだけ本人が努力をしたとしても、キツイ言い方になってしまうがどれだけレベルが高くても、環境は所詮アマチュアの集まりだ。 U-18の代表に入るような選手たちに芽生えた新たな意識でやる環境として、応えれる環境なのか?そう思ってしまうのだ。 結局は全体として底上げしないといけない 国内にいながらもスペインやその他の強豪国に負けない選手を育成するとなると、少数のエリートを鍛えるのではなく、全国的にレベル上げないといけないと思う。 日本人のパスやコントロールの質が甘いというのなら、一部のエリートが改善するのではなく、全国的にもっとこだわっていけば、国外に出たときのギャップが少しでも埋まるのではないかと思う。 強豪国に数年で追いつけるような魔法は存在しないので、地道にボトムから底上げしないといけない。 そのためには指導者の質が...となってくるが、それについては長くなるのでここでは触れない。 それでは。