36分過ぎの甲府CKからのチャンスが決まっていたら結果はどうなっていたのだろう。
ウタカがシュートをしていれば、おそらく決まっていただろう。
勝ち点差0で自動昇格になることを知っていると、そんな運が未来に大きく影響していると思うと、今年の磐田は”もっている”チームだったのかなと思ったり。
31試合で、16勝9分6敗。
強度の問題もあるけど、磐田が長年抱える悪い部分が出た感じの失点。
笛が鳴っていないのにプレーをやめるというのは、プレーを続ける相手からすればプレゼント以外の何物でもない。
唯一よかったのは、3点差になってもファイティングポーズはとっていたこと。
2点返した意味は、未来に繋がる。
32試合で、16勝9分7敗。
堅守の秋田相手に終盤までリードされるという厳しい展開。
しかし、それでもきっち勝ち点を拾うのが今年のチーム。
ラストの後藤のヘディングは当時自動昇格圏を熾烈に争っていたということもあり「勝ち点の数字が変わるようなゴールを決めてくれよー」と思った記憶が。
33試合で、16勝10分7敗。
当時最下位の大宮相手に常にリードを許す展開。
こういう相手にうまくいかないのは磐田らしいなーと思いつつも、相手も残留のために必死。
常にリードを許しながらも、同点、そして残り時間は僅かというところでの逆転。
脳汁が溢れる試合。
大宮は磐田に所属したことのある選手も多く、そんな選手たちを残留するのを難しい状況に追い込まないといけないのは心苦しかった。
しかし、磐田も昇格のためには絶対に落とせない試合だったのだ。
34試合で、17勝10分7敗。
劇的な勝利の後で勢いよくいけるかと思ったが、現実はそんなに甘くなかった。
山口は残留争いをしていることもあり必死だ。
しかし、この勝ち点3を得られなかったことで3位に転落。
35試合で、17勝11分7敗。
前節勝ち点を落とし、ここが踏ん張りどころというところで逆転負けしてしまった。
先制しながら逆転負けというのはかなり久しぶりなのでは。
ここで勝ち点を落としたのはかなり痛かった。
36試合で、17勝11分8敗。
勝てない試合が続く中で、長崎戦。
個人的に長崎のような高さやパワーに秀でたチームは磐田と相性が悪いと思っていたので、勝てるのか、というか勝ち点を拾えるのかという心配すらあった。
しかし、厳しい試合ながらも1‐0の完封で勝利を手にした。
37試合で、18勝11分8敗。
勝てば自動昇格に一気に近づく。
負ければ自動昇格圏から落ちる。
そんな緊迫した状況での静岡ダービーとなったが、この試合を落とし4位まで落ちてしまう。
残り試合4試合という中で、他力でしか昇格できない状況になってしまう。
38試合で、18勝11分9敗。
ダービー敗戦+自動昇格圏から落下というショッキングな試合の後だけに引きずらないかと心配だったが、結果だけを見ればそこを乗り越えてくれたようだ。
リカルド・グラッサのスーパークリアがなければ、どうなっていたかわからない。
とはいえ、ここで勝ったことで、結果としてもチーム状態としても踏みとどまれた試合だった。
39試合で、19勝11分9敗。
残り3試合で、3位の磐田と4位のヴェルディという痺れる試合。
負ければ順位が入れ替わるため、自動昇格だけでなく、POを全試合ホームでやるためにも負けれない試合。
しかし、今シーズン一番失点が少なかったヴェルディ相手に先制を許すという厳しい展開。
それでも、同点に追いつけるというのは地力があるというのもそうだが、そういう試合を経験して得る自信というものがあるからなのだろうか。
今節2位の清水が熊本に負けたため、勝ち点差が1になる。
40試合で、19勝12分9敗。
今シーズンも残り2試合。
結果次第では清水の昇格が確定するという大事な試合で、5‐0という得点差で勝利を掴む。
この大量得点が自動昇格に大きく繋がることに。
41試合で、20勝12分9敗。
どれくらいの人がこの結末を予想できていたのだろう。
清水と水戸の力関係を考えれば、磐田がPOを戦う可能性は極めて高かった。
「自動昇格のために」というよりも、「PO全試合をホームでやるために」勝ち点3を掴み取ろうという方が現実的だったと思う。
先に失点しても、そこからズルズルいかないのは今シーズン同じような状況から好転させてきた経験があるからだろう。
結果は1‐2で勝利。
清水が引き分けたことで勝ち点を抜き去り(勝ち点1差)、ヴェルディとは勝ち点が同じながらも得失点差(4差)で磐田が2位で終えることになった。
勝ち点1の重みというのを死ぬほど感じたし、得失点差も非常に重要だということを痛感した。
1試合1試合の積み重ねの重要さを非常に感じたシーズンだった。
42試合で、21勝12分9敗(2位)。
<おわり>