※これはDAZNやテレビでJ2を1試合も見ていない人間が書いています。
※順位推移の画像や平均失点などのデータは、J.LEAGUE Dataから引用しています。
目次
22位 ツエーゲン金沢
長くJ2にいた金沢がとうとうJ3に降格。
2017年から指揮をしている柳下監督。
今シーズンで7年目とかなりの長期政権。
2020~2023年の順位が「18→17→14→22」なので、今回の結果がサプライズということはなさそう。
柳下監督は契約満了。
長期政権が必ずしもポジティブなことばかりではないが、やりたいことが明確で、監督としてのキャリアがある柳下監督だから行こうと思う選手も少なくなかったのでは。
金沢がそういったリクルート面での影響力が柳下監督依存度強めだと、なかなか苦労しそう。
推移を見ると中盤戦あたりから、浮上することなく終わった模様。
クラブに関わる人たちみんなしんどかったであろうことが想像できて吐きそう。
後任は磐田でも監督を務めた伊藤監督。
磐田では結果を残せなかったが、問題点を客観的に分析し、それに対しトレーニングをできる監督という印象。
ただ、シンプルなことを強度高くやらせる(今シーズンでいうと町田)というより、やや戦術負荷が強いことをやらせるタイプのため、結果と内容を同時に求めることが難しいタイプでもある。
ただ、磐田や仙台での(結果だけを見れば)失敗により、その辺りのバランスについてもいろいろ考えるところがあったのではと思う。
J3だと、やりたいことと編成のバランスでかなり苦労すると思う。
甲府で指揮をしていたときのように、躍動するチームを指揮する伊藤監督が早く見たい。
21位 大宮アルディージャ
長いことJリーグを見ていた人からすると、今シーズンのJ2、もしかしたらJリーグ最大のサプライズだったかもしれない大宮の降格圏決定。
ただ、2020~2023年の順位が「15→16→19→21」なので、ここ3年の順位からすると、サプライズではない結果なのかもしれない。
序盤こそ一桁順位の時期もあったが、第9節以降は右肩下がりで、第16節以降降格圏を抜け出すことはなかった。
金沢と同じで、これだけ結果が出ない時期を過ごすのは本当にキツイ。
関係者の誰もが不幸な状態なの本当にしんどい。
個人的に磐田関係者も多く、あまり他人事に思えなかった。
原崎監督は契約満了となり、後任は京都でコーチをしていた長澤監督。
1年での昇格がノルマとなるはずだが、北九州や松本の状況を見ても、それが簡単でないことはわかる。
編成をうまくやらないと勝ちきれないと思うが、どんどん強化資金を減らしているので、圧倒的な戦力で勝ち切るみたいなことは厳しいかもしれない。
”本気”で「俺たちの居場所はここじゃない」と思っているうちに昇格できるかは非常に重要なので、来シーズンは勝負の年になるだろう。
20位 レノファ山口
名塚善寛監督が成績不振で解任となり、第20節から指揮をしたのは我らがエスナイデル。
「あのハイラインが山口でも見られるのか!!」とか歓喜した人も少なからずいたと思うが、試合を見た人からすると割と普通なチームだったらしい。
20位で就任して20位でフィニッシュ。
今シーズンでの契約満了となってしまった。
結果も、エンタメ性も弱いとなると厳しいか。
来シーズンはFC大阪で、J3初年度を見事残留に導いた志垣監督が指揮することに決定。
(志垣監督、磐田ユース(2015~16)でコーチをしていたらしい)
どんな監督かは知らないのだが、下から引き抜くくらいなので、期待できる監督なんじゃないでしょうか!(適当)
19位 栃木SC
昨シーズン、私が応援している磐田の鈴木海音がレンタルで移籍しているということもあり、何度か見たが、ハードワークを武器に、非常にチームとしてまとまっていて好印象だった。
監督は変わらず時崎監督だったが、今シーズンはあまりよくなかったらしい。
推移を見ても、なかなか苦しんだのがわかる。
資金力の割にいいチームに多いのが「前線にタレントがいればな…」ということで、昨シーズンの栃木を見たときにも思ったが、今シーズンは夏にJ1での実績もあるレアンドロペレイラを獲得。
ただ、コンディション不良なのかスタイルに合わなかったのかわからないが、期待ほどの活躍はせず。
時崎監督は契約満了が決定。
次の監督は誰になるのかと気になっていたが、まさかの田中誠。
さらにコーチには柳下正明という磐田関係者セット。
田中誠コーチ時代の磐田を見ていた者からすると、過度な期待は禁物だと思ってしまうが、それをいい意味で裏切ってほしい。
18位 いわきFC
J2初年度としては最低限の結果を残したいわき。
フィジカル革命を武器にJ2まで一気に駆け上がってきたいわきだが、そのフィジカル革命がJ2でどれほどやれるのか非常に注目だった。
フィジカルがどれほど通用したのかはわからないが、J2の壁は決して低くないということを味わったのではと思う推移。
ただ、いわきの経営規模からすれば、初年度で残留できたのは目標達成と言っても過言ではないのではないかと思う。
J2の基準を肌感覚で味わったことで、来シーズンどんな状態で挑むのか楽しみである。
監督は田村監督の続投が決定。
既にかなり多くの選手がステップアップの引き抜きをされており、0ベースとまではいかないが、基本部分から取り組むことになりそう。
ただ、クラブは選手の価値が上がって、引き抜かれるという状況をポジティブに捉えているようなので、クラブとしては望んだ成長を感じているのかもしれない。
17位 水戸ホーリーホック
今シーズンに関しては磐田のお得意様であり、かつ最終節自動昇格が他力な状況である磐田を救ってくれたクラブ。
開幕時の選手の平均年齢は23.5歳とかなり若いチーム。
若手を使いつつ、個人としてもチームとしても質を上げることに成功できているのであれば、経営規模も考えれば今シーズンの結果は悪くないのではと思う。
ただ、水戸は期限付き選手も多く、そういった選手が戦力になりすぎると、次のシーズンそこが穴になる可能性があるという難しさがある。
また、現時点(11/13)で大卒・高卒の内定選手が9人(大学6、高校3)というかなりの人数の新人獲得がすでに決まっている。
大卒は即戦力を期待されると思うが、新人選手に対して過度な期待は禁物だと思っているので、相当なチャレンジをしているなと思う。
若いチームが躍動すれば、一桁順位も狙えると思うので、来シーズンどんなチームになるのか注目である。
16位 ベガルタ仙台
ピッチ外のごたごたの印象が強かった仙台。
磐田との件は結構引きました。
ピッチ内でいえば、昨シーズン磐田で指揮をしていた伊藤彰が監督だったが、結果を出せずに途中解任となってしまった。
第26節から堀監督になったわけだが、そこから順位を3つ落とすことになった。
戦力を眺めていると、16位の戦力とは思わないが、歯車が嚙み合わないとこうなりえるかもなという感じもした。
割と安くなさそうな選手もいる印象で、来シーズンに向けていろいろと変わりそう。
新監督は、年代別代表の監督を務めてきた森山監督。
監督のキャリアからしても「磐田の影響を受けて選んだ?」と言いたくなるチョイスである。
磐田の横内監督同様、蓋を開けてみないとわからないことが多いので、どんなフットボールを見せてくれるのか楽しみである。
<続く>