今シーズンのJ1の順位を眺めながらの感想(6位~10位)

前回からの続きです。 6位、浦和レッズ 個別に記事を書いていますので、こちらをお読みください。 7位、サガン鳥栖 人件費だけでいえば降格しても不思議ではない予算ながらも、7位という成績は大変素晴らしいものでした。 しかし、残念なことにキムミョンヒ監督にパワハラ報道が出てしまいました。まだ真偽のほどは調査中なので、コメントを差し控えますが、人件費が少ないながらも魅力的なチームを作っていた湘南のあの例があるので、また同じようなことであれば大変残念です。 クラブとしては、来シーズンの続投に問題がないとなれば、続投を要請する方針らしいです。 ただ、12/9時点で主力の複数人に対して他クラブからのオファーが来ているようです。人件費から推測すると、鳥栖の選手の年俸は高くないはずなので、こうなってしまうのは必然かなと思います。 来シーズンどうなるか監督人事次第かなと思います。 8位、アビスパ福岡 5年周期と呼ばれるサイクルを抜け出し、残留に成功した福岡。決して潤沢な資金があるクラブではないですが、外国人助っ人大量に連れてきて、戦力の差をある程度埋めることに成功しました。 しかし、単純に選手の質だけでは残留できるかどうかのラインで、そこに長谷部監督の手腕が加わることで一桁順位という結果になったと思います。 J2時代から一部の人からはその手腕が評価されていましたが、それがJ1でも通用することがわかったのは個人的に嬉しかったです。 ただ、1年戦ったことでオフの間に他クラブから分析はされるでしょうから更なる強化をしないと来シーズンは苦労するでしょう。 すでに数人の外国人助っ人が退団を匂わせていたり、磐田のJ2得点王のルキアンにオファーしているとの報道も出ていますし、早々に残留を決定したこともあり充実した補強が進みそうな雰囲気もあります。 戦力が上積みできれば、さらに上の順位にいくことも可能だと思うので、来シーズンも期待したくなるチームです。 9位、FC東京 長谷川健太体制4年目を迎えた東京。その終幕はあまりいい形ではありませんでした。 健太さんは手数が多いタイプの監督ではないのだが、それでも手数を増やさないと上を目指せないことから433をチャレンジするけどあまりうまくいきませんでした。結果が出ないことや同じ監督であることのマンネリ化などにより、求心力が失われているようでした。 どちらかというと求心力は強みの部分であると思っていたので、こういう形でうまくいかなくなっていくとは思っていませんでした。 マリノスに8-0という屈辱の負け方をした後、残り3試合を残して辞任という形で長谷川健太体制終えることとなりました。 そんな東京ですが、すでに来シーズン新潟の監督を務めていたアルベル監督の就任が濃厚となっています。東京の文化とはあまり相性がよくないと思っているので、清水や浦和のような選手の入れ替えは避けられないかなと思います。 東京は、プライドだけはビッグクラブなイメージで、結果が出なくなるとすぐに心が折れて荒れそうなので、かなり大変なチャレンジになるのではと思っています。 正直なところ期待値はあまり高くないですが、それをいい意味で裏切ってくれることを期待したいです。 10位、コンサドーレ札幌 ミシャ体制4年目の札幌。良くも悪くもミシャっぽいチームで、ミシャの後どうするのだろうと要らぬ心配をしています。 ただ、ミシャの求心力は絶大で、神戸から移籍金2億でオファーが来ているらしい金子が残留する方向らしいです。クラブにとっても、個人にとってもかなり良い条件のオファーだとは思うのですが、それでも残ろうと思うのは何か魅力があるのでしょう。 鈴木啓太YouTubeで、ミシャについて話しているのを見たことがありますが、ミシャのフットボールをやっていると成長していけるという感覚があるらしいです。また、人としてもミシャは素晴らしい人格らしいので、この人とフットボールをやりたいと思うみたいです。 現段階だと、他クラブからオファーが来ている金子も菅も残留方向らしいので、その辺の影響がかなりあるのではと思いました。 とはいえ、過去指揮をしていた広島や浦和の印象からすると、指揮し始めてから数年経ったときのミシャは選手の補強以外でチーム強化がうまくいっているイメージがないので、特別大きな補強がなければ、来シーズンも今シーズンと似たような感じになりそうな気がします。 <おわり>