ピッチのどこにいるのか

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サッカーはボールを中心と見るため、どうしてもボールに直接絡んだプレーが目立ちやすい。

メッシは、オンザボールにおいて世界No.1と言っても過言ではないが、メッシほどの能力があるとボールに直接絡んでいなくても、ピッチに影響をもたらす。

バレンシア戦のときに442で守るバレンシアは、外に張るバルセロナのSBに対してはそれほどプレッシャーをかけることなく、ここはボールを持たせてOKとしていた。

しかし、メッシが同じように外に流れて、先ほどSBがいたところと同じようなところにいたのにバレンシアのSBは陣形のバランスを崩してでもメッシに近づいてきた。

それによって、生まれたスペースをバルセロナは突いてチャンスを作っていた。

たぶん、メッシはフリーにさせないというのは約束事だったのだろう。

バランスを崩してでもメッシは抑えないといけないと思っても不思議ではない。

それくらいの選手だ。

メッシは、サイドに流れただけなのにバレンシアのバランスを崩すということをやってのけた。

メッシほどの能力はなくても「ここに自分がいることでピッチにはどういった影響があるのだろう?」と考えることは非常に大事だ。

ボールが欲しいからと好き勝手に動いているうちは、まだまだサッカーを知ったとは言えない。

オフザボールの面白さを知ってからが、サッカーの本当の面白さに触れることになる。

それでは。