ジュビロ磐田 フットボール本部の新体制につきまして、大石倫裕がフットボール本部長に就任、ならびに藤田俊哉がスポーツダイレクターに就任いたしましたのでお知らせいたします。
これを受けての感想を正式な記者会見を見てから書こうかとも思いましたが、それを見ると言葉にいろいろと誤魔化されてしまう可能性もあるので、今書いておこうと思いました。
今回はちょっと感情的な文章です。
サポーターというのは現役時代に印象的な活躍をしてくれた選手をどうしても特別視してしまいます。
それ自体は別におかしいことではありませんし、普通なことかと思います。
私の場合、ユースからの昇格、高卒、大卒で磐田へ入団といった、プロのスタートに磐田を選択してくれた選手を特別視してしまいます。
それは結果的に活躍できずに磐田を去ることになっても、いつまでも特別です。
私は渋谷監督就任会見のときにの小野社長のコメントに僅かながらも希望を抱きました。
――サポーターからのピッチに向けての応援、クラブに対しての問題意識という2つの点に、今後どう向き合っていくか?会社そのものがこの先どのような方向性に向かって進もうとしているのかは、この先のフットボール本部体制について明確に人選が終わった段階で、記者会見を開かせてもらおうと思っています。
この先ジュビロはどういう方向を目指しているのか、このままエレベータークラブで終わってしまってはどうしようもない、我々としては5年先、10年先、20年先に向けて、クラブが30年を経たなかでやってきたことを棚卸しながら、この先どういう方向性を目指してやっていくのかということを、いままさしく会社全体としてやっている最中です。その中で、一つの切り口として今回フットボール本部の方向性をお示しする機会を改めて取らせていただきます。
サポーターの皆様には本当に感謝しかありません。いろんなメッセージも見させていただいています。我々が発信することでのチームに対する影響など、いろいろなことを考えながら発信をしなければいけないものですから、リアルタイムで今の状況を次々とお伝えできるわけではない、これは本当に申し訳なく思っています。ファン・サポーターの方々には消化不良と思われるのは致し方ないんですけども、そういう中で今日のような記者会見をやれるタイミングをうまく見計らいながら、発信させていただければと。
――フットボール本部が今後どういう風に機能していくかというところの現段階での考えは?
フットボール本部という大きなくくりにしながら、トップチームの下に育成・普及がいて、我々としてはジュビロのフットボールをピラミッドのなかでどういう風に考えていくのか?と。トップチームからスクールまでをこの地域の中でしっかり根差しながら、どう広げていくのか、その大きなプランニングができる人材、ここの人材は数年単位で代わっていくレベルではだめなんです。
長い視点で自分で絵を描きながら、なおかつ下についた人間とともに5年10年かけて階段を一歩ずつ登っていかないと先には到達しません。そういうプランニングができ、それがDNAとして残っていく。そういう組織と人材をうまくもっていきたいと考えています。
中長期的に考えて戦わないといけないことはわかっていて、そのためのフットボール本部体制を存在させる。
言っていることは極めて的を得ています。
しかし、このクラブを応援してきて、言葉と行動が伴っていないことを痛感しています。
誰をそんな重要なポジションに入れるのか?
その答えが磐田にとっては特別な存在である藤田俊哉だったのです。
選手としては素晴らしかった黄金期の元選手たち
名波浩、服部年宏、鈴木秀人、田中誠といった磐田の輝かしい時代をつくった元選手ですが、監督、コーチ、フロントといった外から見る仕事になった場合、お世辞にも優秀とは言い難い仕事っぷりでした。
そんな黄金期に対する一種のトラウマみたいなものがあり、そこで期待していたポジションに藤田俊哉が入りました。
経歴を見ると凄い立派に見えますが、仕事っぷりが凄いという評判はそれほど聞かないので、人が変わっただけで、根本的な問題を解決するには至らないのだろうなというのが正直なところです。
「俊哉ならやってくれるよ!!」
という意見は当然あるかと思いますが、先にも書いたようにそんなことを期待しながらも、今までどういう結末を迎えたかを思い出しておかないといけません。
正直バカにされていると思った
どんなことにも極力冷静に考えようとは思っています。
たぶん、こういう人事になってしまう理由も何かあるのでしょう。
それでも、中長期的に強化するための重要なポジションの人材がこれかよと思いました。
今後アップされるであろう記者会見のコメントで、それらしいことを発言すると思います。
たぶん、それを聞くと「もしかしたら…」と期待を抱くかもしれません。
でも、今の磐田は違った人材を連れてきて、違ったアプローチをしていかないと今のJ1の競争にはついていけないと思います。
それだけの経験をしてきたと思います。
「そんな人材を磐田は連れてこれないんだよ」
だとすると、よくてエレベータークラブ、普通にいけばJ2に定着、悪いとJ3までいく可能性もあるかなと思います。
それだけJリーグもクラブの総力が問われるリーグになってきており、もう現場だけの力で戦える時代は終わりました。
終わったのです。
だからこそ少しでも期待したフットボール本部だったのです。
サポをバカにするのもいい加減にしてほしいものです。
<おわり>