日本vsコスタリカ

(この記事は2018/09/13にnoteで書いた記事です) 北海道の地震により、親善試合2試合の予定が1試合となり、予定が大きく狂った新制日本代表。 ただでさえ少ない代表の活動において、1試合減ったという意味はとてつもなく大きい。 森保監督流、守備練ゼロで初陣 超異例仕上げでコスタリカ戦へ(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース 守備の練習はあまりやってないらしい。 全くやってないということはないだろうけど、攻撃面に時間は多く割かれたのだろう。 この試合で発生する攻撃は、ある程度仕込んできたものと見ていいのかもしれない。 一方、守備は最低限の確認作業をしたくらいで、細かくやったということではないはずなので、この試合で見れた守備が必然的なのか偶然的に起きたものなのかの判断は難しい。 今回、そんな中でとりあげたのはSHのポジショニングについて。 対戦相手は、コスタリカレアルマドリードの守護神であるケイラーナバスのいる国だ。 残念ながら、ナバスは不在だが日本もベストメンバーではないし、力は同等かそれ以上ではないかと考えられる。 1.jpg スタメンはご覧の通り。 中央の意識が強い攻撃 この試合で、私が気になったのがSHのポジショニング。 スタメンでいうと、中島と堂安のポジショニングだ。 2.jpg 両選手ともにドリブルを得意としたアタッカータイプなので、サイドのレーンにポジショニングすることが多いかと予想していたのだが、多くはハーフスペース(HS)にポジショニングをとっていた。 3.png 4.png この他にも多くのシーンで二人がHSにいることが多かった。 あくまで、この試合だけを観た印象だが、森保ジャパンにおける442のSHは、幅を広げる(張っとけマン)ことはそこまで求められていないようだ。 5.png 6.png 両選手がHSにいることもある。 SHがHSにいるとサイドのスペースが空いてくる。 空いたサイドのスペースを使うのはSB。 もし、この戦い方がある程度のベースとなると、SBに求められるものはかなり多く、要求レベルはかなり高い。 攻め上がるタイミングを見極める、90分上下運動できる運動量、攻守の質... 酒井宏樹が、今のところSBで一人抜けているが、同等の選手が左サイドにも欲しいのが正直な気持ちだ。 なぜSHはハーフスペースに立つのか?(仮説) 1試合で、答えなどわかるわけもなく、次の試合で検証するために「なぜSHはHSに立つのか?」という部分の仮説を立てておきたい。 仮説①:できるだけ最短コースでゴールを奪いたいからペナ幅内でポジショニングをとる(チームの決めごと) 1.jpg 仮説②:サイドのスペースは、SBが使った方がいいと考えている(チームの決めごと)※SBの質が大事になってくる 1.jpg 仮説③:選手が自由に判断している(チームの決めごとでなく自己判断) 1.jpg とりあえず今私が考えたのはこれくらい。 次の試合で答え合わせできればいいけど、システムや戦い方自体が変わる可能性もあるので、永遠に答え合わせできない可能性もあるよ!(´;ω;`)ウゥゥ 雑感 SHの片方だけHSにいたり、両方ともHSにいたりと、よく言えば流動的、悪く言えば無秩序な感じのした新制代表の攻撃(もしかしたら無秩序に見えただけ仕込まれた可能性も...!)。 この感じ、なんかに似ていると思ったけどザックジャパンやん!」という。 常に我々は似たようなサッカーを経験している。 しかし、それなのになんかフレッシュな感じがしたのはハリルジャパンとのギャップとザックジャパンの総括をしっかりしていないために、そのときの記憶が薄れているからなのだろう。 中島や堂安の評価がどうやら高いようだけど、これも人によるだろう。 アグレッシブな姿勢を評価するなら高評価になるかもしれん。 アグレッシブに見えるプレーが効果的なのかどうかまで観ていると、そこまで高い評価にはならんかもしれん。 ただ、とにかく言っておきたいのはこの1試合だけじゃ監督に対しても選手に対してもハッキリとした評価はつけられないということ。 正直、この試合だけ観て自信満々に評価を下している人は観ると違和感でしかない。 よっぽど、観る目が高いのかもしれんけど。 ちなみに私が森保ジャパンの初戦を観て思ったのは「勝ってよかったね!!」というくらいです。 いいも悪いも、まだわからん。 ただ、目つきがダークサイドに落ちている南野はすごかったね!! ちなみに3点目のIJは、サイドラインに張りながらボール受けていたんだよね。 これのせいでSHのポジショニングの謎は複雑になるのであった。 それでは。