J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」

【J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」<1>】2歳児を観察しよう 抜粋元:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/25/kiji/20200524s00002000046000c.html
日本語と英語は言葉のルーツが違う。ルーツが違うと文法の構造や語順も違う。だからこそ英語を学ぶ時は「イングリッシュ・ブレーン(=英語脳)」に切り替えた方がいいんです。
最初は家事や運動をしながらでも、2歳児みたいに簡単な言葉で独り言でいいから、日本語を忘れて英語だけで考える癖をぜひつけてみてください。そうすれば殻を破ってメキメキ上達できますよ、きっと!
【J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」<2>】単語は忘れてもOK 抜粋元:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/26/kiji/20200524s00002000055000c.html
はい。今回は「単語は忘れる前提で反復しよう」です。
もちろんです。僕のところにもよく、「英単語を覚えられない。だから勉強が続かない」と相談があります。答えはシンプル。「忘れてもいいんだよ」と伝えます。実は僕も今フランス語を勉強しているんですが、その日覚えた単語はすぐに忘れています。
もちろん。だから気楽に学びましょう。前回、300語覚えれば既に英語で思考する力が身についているという話をしましたね。まずは1日10個単語をノートに書いて覚えましょう。閉じて単語を思い出せたらOK。30分後に全部忘れていても大丈夫です。
はい!仕組みはこの前と一緒なんです。あなたの身の回りの幼児を観察してください。単語を一生懸命覚えようとしていないのに、両親が毎日同じ言葉を繰り返して話しかけているうちに自然と覚えている。大人も同じです。一度脳の中にストックして反復していくことで、脳の中に固定されていくんです。1日単語を10個覚えれば1カ月で300語。反復をあと2回繰り返せば、3カ月経ったら300語が脳に染みついています。
そうなんです。そうすると習得が早い。だから読者の皆さんも、今日からどんどん覚えた単語のフレーズを口にしてみましょう。お風呂に入りながら。運転しながら。料理をしながら。寝る前に。独り言のタイミングはいつでもいいんです。「暗記」より「独り言」。「暗記」より「反復」です。忘れることを気にせずにいきましょう!
【J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」<3>】中2文法でペラペラに! 抜粋元:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/27/kiji/20200524s00002000058000c.html
「文法を学ぶより、実際の会話で学んだほうがいいですか?」などは、英語を学び始めた人から多く受ける質問です。答えは「最低限の文法はしっかり学ぶべき」。実は僕がJの場で通訳するときに使う文法の95%は、中学2年生までに習うものなんです。
選び方は簡単。本屋に行って一番簡単だなと思う中2レベルの問題集を選んでください。一冊だけで十分です。
はい。問題集は一通りやり、余裕があれば3回繰り返すとなおいいです。問題集が終わったら、その中からあなたが使えるフレーズ(文章)をノートに30個だけ選んで書き写しましょう。
そう。ここで注意点が一つ。英文を書き写した時に日本語訳は書かないでください。頭の中で英語がイメージできれば十分です。むしろ日本語に訳してしまうとダメ。初回にお伝えした「英語脳」への弊害になってしまいます。忘れたら辞書で引いてくださいね。
ここまでできれば、あなたの脳の中には30個の例文集と、300個の英単語があることになります。「30例文+300単語=ペラペラへの準備完了」です!
【J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」<4>】1日3分間、英語だけの時間を 抜粋元:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/28/kiji/20200524s00002000064000c.html
はい。それでは次のステップは「1日3分間、英語だけの時間を作ろう!」です。
そうです。負担にならないようにね。まずは始める前に一つ“呪文”を。何でもいいから英語を3回唱えましょう。例えば「Only English.Only Englisn.Only English.」と。「英語脳」に切り替える暗示です。僕も違う言語の通訳をする前に行っていますよ。
では早速始めてみましょう。とにかく3分間、「30例文+300単語」の中から知っている言葉を頭に浮かべて口にしてみて。例えば…  I go to work at nine in the morning.  I eat lunch about twelve thirty.  I watch TV at night.  I go to bed at eleven.のように。文章が難しければ片っ端から単語を言うのでもいいですよ。視界に入ったものでもOK。3分間別の単語を言うのが難しければ同じ単語を繰り返しても構いません。
ここでも大事なのは、日本語には訳さず英語でイメージすること。「tiger」だったら黄色と黒の縞模様を脳に描いて。「虎」と変換しちゃダメですよ。
そう!もう「英語脳」の重要性が分かってきましたね。見事にやり遂げたら「Well done!(よくやった!)」と自分を褒めてあげましょう。これを2、3週間繰り返せば立派な「英語脳」が完成です。
【J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」<5>】一番大事なのは「聞き流す」こと 抜粋元:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/29/kiji/20200527s00002000198000c.html
そうです。この「英語脳」ができた段階にきたら、語彙(ごい)数とフレーズを少しずつ増やしてインプットしていきましょう。今回のテーマです。
ここで、音声ダウンロード(またはCD)付の英会話集をもう一冊購入してください。選ぶポイントは比較的簡単なもの。音声やCDはお気に入りの音楽を流すような頻度で、部屋で何度も繰り返し聞きましょう。一番大事なのは「聞き流す」ことです。
そうです。頭の中でいちいち日本語に訳さず、英文のイメージだけをつかんでいればいいです。
まず「英語脳」を作る。すると、今までの自分がうそのように英語学習が楽しくなります。なぜなら、たった3分間でも英語だけで思考する習慣がつくと「自分にもできる!」と自信がつくから。視野が広くなり、外国人ともどんどん話したくなってきます。すると単語やフレーズも増えていくんです。
【J通訳が皆伝する英会話術「Jリーガーからのヒント」<最終回>】大切なのは最初の2カ月間 抜粋元:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2020/05/30/kiji/20200530s00002000146000c.html
「30例文+300単語」を使って3分間、英語で思考する習慣を必ず続けてくださいね。そうすれば1、2年あれば一通りの英語を話せるように、続けていけば数年でペラペラのレベルに達することができますよ。
大切なのは最初の2カ月間です。「英語脳」を作り、簡単なことでいいから英語だけで考えて英語だけで言葉を発することができるようにすること。それさえできれば、どんな言葉もスムーズに短期間で習得できます。まずは2カ月!
誰にでも、どんな言語でも、学べる能力は生まれつき備わっています。そして何歳になってもその能力は衰えません。Cロナウドは35歳。でも語学習得の早さでは決して子どもには負けていません。「子どもは早い」ではなく「大人も早い」が正解。まずはあなたがそれを信じることです。
30例文+300単語で毎日3分間。この「英語脳・トリプルスリー」であなたは必ずペラペラになります!自宅時間を活用して、皆さんもぜひ、きょうからメキメキ実力の上がる英会話術を始めてみませんか?
<抜粋おわり>