変化するのって難しい

ヴェルディ.jpg ヴェルディvs栃木を観ました。 普通にいけばヴェルディが勝つだろう。あっても引き分けかなと思うような序盤だったけど、ぐちゃっとしたところから栃木が先制。「なぬっ!?」という展開だったけど、そこから一瞬に追いつき、逆転。栃木の守備も決して褒められたものでなく、3点目が入ればヴェルディの勝ちでしょと思っていたが、チャンスは作れど得点に結びつかない。ヴェルディは、組織としての守備は良いわけではないが、そこまで酷いというほどもでもない。ただ、個人のミスが結構あり、嫌な感じは常にあった。そんな嫌な感じのまま逆転負けするのでした(雑)。 選手もそこまで大きく変わることなく、監督が変わり、どういう変化が起きるのだろうという期待があった今シーズンのヴェルディだが、どうも新たな変化には時間が掛かりそう。試合終盤になると「あれ?昨シーズンのヴェルディ?」と思うような状況に。これは個人的な感想だけど、どうも監督やコーチといった現場側よりも選手側に問題がありそうに感じた。戦術理解力なのか、ボールに直接関与する部分でのスキルの問題なのか、他のことなのか具体的にこれとは断言できないのだけど「誰が監督だろうとぶつかる壁」にぶつかっている感じはすごいした。ロティーナ期に諦めた部分がもしかしたらそのままツケとして残っているのかもしれない。ギャリーがその部分の改善で困っているのだとしたら、時間は必要だろう。 しかし、選手側に問題があるとしても、安易に選手を批判もできない。戦術理解力であったり、ボールを扱うスキルというのは長年の積み重ねが出てくる。特に戦術について、日本サッカー全体としては指導をどうするのかの方向性がしっかりと定まっていなく、どこのクラブや少年団だろうと最低限の戦術は学べるという状況ではない。「こんなミス、アマチュアもでしないぞ(( ̄δ・ ̄)ホジホジ」と日本代表の試合を観たイタリア人有識者に言われたが、そういう抜け落ちている部分をプロのチームで、プロの監督がやるべきことなのかという疑問がある。今のJリーグに外国人監督を連れてくるとなると、今いる選手をどうこうするだけでなく、指導して変化させるという指導者としての能力も必要なってくる(監督ができないのなら、コーチでもいい)。 すぐに一定の結果を出すのなら、日本人の方が確率は高い。どういう教育を受けて育ってきたかを知っているし、できることできないことを理解している可能性が高い。でも、それでは結果も安定しないし、どういうチームにしていきたいのかは不明確だ。 ヴェルディはたぶんまだ苦労するだろう。それくらい今の日本の育成の現状などを考慮すると、欧州化していくというのは簡単じゃない。しかし、それでも諦めずに変化への挑戦をしてほしいと強く思う。変化をしようとするクラブが増えてきたとはいえ、まだまだ少数。結果が本当に出るのかもわからない。でも、それでもチャレンジをしているクラブは他クラブサポながらも応援したくなる。 ヴェルディサポは結果が出ないと大変だろうけど、変化のチャレンジもなく、ただただ不安定なクラブもあるという現実があるので、こういうチャレンジしながらの葛藤は非常に羨ましい。 終わり。 ヴェルディの下部組織から変化が起きれば面白いと思ったけど、ユースの監督が特殊なことに目をそらしたのは秘密)