今シーズンのJ1の順位を眺めながらの感想(11位~15位)
前回の続きです(前々回はこちら)。
11位、サンフレッチェ広島
城福体制4年目となった広島。
就任1年目に2位という成績を残しましたが、そこからは6位→8位→11位(今シーズン)と成績を落としていきました。
結果的に今シーズン途中で解任となりました。長期政権であった監督の去り際としては、東京の健太さんと同じように寂しいものでした。
ただ、フットボールの中身については以前から疑問視する人も少なからずいたので、今シーズンうまくいかなったことをサプライズと捉えた人は少ないのではと思います。
来シーズンに関しては、すでにミヒャエル・スキッベの監督就任が決まっており、大きく変わろうとしています。スキッベに関しては、不安になるような話もチラホラと見ましたが、神戸のリージョやフィンクも就任前にはその手腕を疑問視されるような話を見かけたので、蓋を開けてみないとわからないというのが正直なところです。
ストーブリーグの動きよって、スキッベがどういうフットボールを志向しているのかが少しは見えてくるのではと思っているので、ストーブリーグの動向が見逃せないなと思います。
12位、セレッソ大阪
昨シーズンロティーナ体制で4位になり、選手たちからの信頼も厚そうだったのに契約満了となり、多くの人を驚かせてくれたセレッソ。
しかし、サプライズはそれだけで満足できなかったのかクルピを監督して採用しました。名古屋じゃないけど、高低差ありすぎて耳がキーンとなる人事です。
大丈夫なの?本当に大丈夫なの?という多くの人の心配が出ましたが、しっかりと心配通りの結果となりシーズン途中で解任となりました。
コーチであった小菊さんを監督に昇格させ、残留争いからの脱却とルヴァンカップ準優勝という成果を残しましたが、シーズン前の目標トップ3とはかけ離れたものとなってしまいました。
風間さんを育成組織に入れたりと、なんとなくやりたい方向性はわかるのですが、現場としてはうまくいっていたものを止めてまで行ったことによって、目標とは大きく離れた成績になってしまったことに対するフロントの責任は大きいと思います。
来シーズンも小菊さんの続投の可能性が高いようですが、トップリーグの監督を年間通して戦った経験はないので不安はあります。
セレッソのフロントの感じからすると、目標はトップ3とタイトルを獲ることみたいなことを平気で言いそうではあります。
13位、ガンバ大阪
昨シーズン、リーグ戦2位、天皇杯準優勝という成績を残し、今シーズンはタイトルを期待されて迎えたガンバ。
しかし、コロナによるチーム活動の停止などの影響もあり、残留争いに巻き込まれることになってしまいました。クラブのレジェンドでもあった恒様を泣く泣く辞任させ、これまたフロントにいたレジェンドである松波さんを監督として採用しました。
以前も緊急登板させた松波さんですが、そのときは降格という結果になってしまいました。大丈夫なのか?という不安は的中し、なかなか残留争いから抜け出せませんでした。コーチとして木山さんを途中から入れたことの影響がどれほどだったのかはわかりませんが、最終節までに残留が決まらないという最悪の事態を避ける結果を残すことには成功しました。
来シーズンは大分の監督であった片野坂さんの就任が濃厚ですが、選手の入れ替えをある程度しないと結構苦労しそうな気がします。今の選手は、プレー判断を選手に任される比重が大きいスタイルに慣れていると思うので、全員が適応することはないと思います。
だいぶ早い段階から就任についての報道はされていたので、これからたくさん情報が出てくるはずです。
ガンバのコーチ陣の退任はすでに発表されているので、指導陣は片野坂”チーム”でやることが予想されます。
ガンバの地で片野坂フットボールが合うのか、選手は適応できるのか楽しみです。
14位、清水エスパルス
個別に記事を書いていますので、こちらをお読みください。
15位、柏レイソル
昨シーズンの得点王(28得点)オルンガがいなくなり、その穴がそのままチームの弱体化に繋がった柏。
昨シーズンからオルンガ頼りな部分は指摘されており、そこが抜けたらそうなるよねという特別サプライズでもなかった今シーズンの結果かなと思います。
Jリーグで素晴らしい実績を残してきたネルシーニョですが、その手腕もだいぶ厳しくなってきており、選手の補強による強化以外でのチーム力アップは厳しそうになっています。
しかし、ネルシーニョとクラブは長期契約を結んでいるようで、すでに来シーズンも続投みたいです。一部の柏サポはだいぶげんなりしているようです。
ストーブリーグの動向次第ですが、来シーズンも厳しい戦いが待っていそうです。
<おわり>