「世界のどこであっても、必要とされる選手になりたい」久保建英が語る過去、現在、未来【前編】
「常に上を目指す。そのための努力は惜しまない」久保建英が語る過去、現在、未来【後編】
20代半ばくらいの中堅選手のインタビュー?いえ、違います。17歳のインタビューです。「我が子もこんな風に育てたい!」という親御さんの声が全国から聞こえてきそうです。磐田相手にゴラッソしてくれた試合後インタビューを観ても、非常にハキハキと内容もわかりやすく話しており、
Jリーグ全体の中でも知的な選手だと思わされた。
そんな久保くんさんのインタビューで気になる部分が。
――やっぱりヨーロッパにもう一回戻って、あそこでチャレンジしたいという気持ちはありますよね?
それは間違いなくあります。ヨーロッパの4大リーグと言われていますけれど、そういうリーグに行きたいと思っています。よりレベルの高いところで、さらにレベルの高い選手たちと一緒に戦うのが自分の小さい頃からの目標なので。どのリーグのレベルが一番高くなっていくのかはちょっと分からないですが、最終的にはその時代の一番高いレベルのリーグでプレーしている選手でありたいと思っています。
――メンタリティとしては常に挑戦者のマインドですよね。
きっとそうだと思います。正直、今、日本にいて結構居心地が良いんです。「日本が世界のトップリーグだったら」なんてたまに思ったりもします。でも、現実はそうじゃないので。よりレベルの高いリーグが世界にはあって、それならそこに行けるように成長していきたいし、そういう姿勢でありたいと思っています。
結局、国外に行きたがるのは
Jリーグよりも上のレベルであるから。理由は単純なのだ。
居心地が良いため「日本が世界の
トップリーグだったら」と言っちゃうのも非常に素直で可愛らしいところである。しかし、現実問題としては久保くんさんが行きたいという欧州の4大リーグとの差はかなりある。久保くんさんが現役でいるうちは、たぶんその状況は変わらないだろう。
昨日書いた記事(
Jリーグの試合失点シーン)のような失点シーンが多くある内は、国内と国外でのサッカーのやり方に対するギャップに苦しむだろう。何でもかんでも海外の真似をしろとは言わないが、ゾーンディフェンスをやらないことは果たして健全な状況なのかと疑問に思う。
国外にいったらピッチ内以外での苦労もあるだろう。国外に飛び出したときにできるだけ苦労がないような状況にさせてあげたいと個人的に思っている。なので、ピッチでのギャップを埋めれるところは国内にいるちに埋めてあげれるように状況にしたい。
戦術がどんどん複雑化していく昨今の
フットボールにおいて、このままだと久保くんさんやピピくんのように小、中学生で飛び出すような選手でないと適応にかなり苦労するのではと思ってしまう。
トッ
プレベルに挑戦したいという選手の意気込みに応える意味でも、守備文化が成長しないといけないと思うのでした。
終わり。