ボールを持たれる・持たせる

山口vsヴェルディ.jpg レノファ山口vs東京ヴェルディ 試合後コメント 霜田監督
-最初の20分は狙いがはまっていたと思うが、そのあと落ち着かなかった。その要因は? やられていないのに、うまく自分たちのリズムでボールが取れないときに、メンタル的にやられているかのようなダメージを受けてしまう。僕らはプレスを掛けてボールを奪いたいチームですが、ブロックの外側でボールを回されていて何にもやられていないのに、なかなかプレスに行ってボールを奪えないと、その時間が長いと、やられてもいないのにやられた気になってしまう。そこでも割り切って、そこは回させておけばいい、持たせておけばいいというメンタルのところができれば一番いいと思います。それでも失点をするまでは非常にいい戦いができていたと思いますし、何回もチャンスを作ったし、自分たちがやろうとしている形もたくさん出てきたので、失点がある意味、いろいろなターニングポイントになってしまったと思います。
守備文化が未熟な日本だとよくあることのように思う。 いわゆる”持たれている”のか”持たせている”のかの違いだ。 ゾーンディフェンスがなかなか普及しないため守備をしながら”持たせている”という感覚が養いにくいというのがある。今シーズンだと、セレッソvsマリノスセレッソが”持たせる”ことで結果を残した試合だ(ポゼッション比率:セレッソ(34.7%)、マリノス(65.3%))。この試合を観ていたが、たぶんセレッソの選手たちはボールは握られていても、崩されるという感覚はなかったように思う。 ボールを持つことこそが正義という文化が根強いように思うので、この感覚というか考え方を定着させるのはなかなか苦労する作業だと思う。 終わり。