パスは近づいて受けるべきなのか?

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登場人物(シリーズ化したら今後も登場予定)

進行:Shizuoka Brain(静岡脳)

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サッカーが好きな人。子供にもちろっとサッカー教えているらしい。

ゲスト:伊藤かりん(進行ちゃん)←あだ名の理由はググってくれ

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乃木坂46の2期生。将棋が大好き。サッカー経験者。過去にマリノスのイベントに参加したこともある。

(※この対談は完全なる妄想による対談です。)

では、対談スタート!!

静岡脳:対談は初めてですね。よろしくお願いします。

進行ちゃん:よろしくお願いします!

静岡脳:サッカー経験者の進行ちゃんが相手なので、いきなりサッカーの話題に入っちゃうけど、進行ちゃん、サッカーをしていて味方からパスが欲しいときって、どうしてる?

進行ちゃん:声を出すとか、相手から離れるとかですかね。

静岡脳:お~、さすがはサッカー経験者。ちなみにボール持っているときにボールホルダーに近づく?

進行ちゃん:近づきます。

静岡脳:なんで?

進行ちゃん:なんでだろう?とりあえず近寄った方がいいかと思っていました。

静岡脳:なるほどね。じゃ、今回の対談テーマは「パスを受ける際にボールホルダーに近づくべきか?」について深く考えてみよう。では、まずパスが欲しいときにボールホルダーに近づくメリットを考えてみよう。何かある?

進行ちゃん:距離が近いとミスは少なそう

静岡脳:確かに中距離や長距離のパスよりも短距離の方がミスキックや相手がボール奪える時間が少ないからミスは起きにくそうだね。これはメリットと言えそうだ。

進行ちゃん:ミスしたくないですもん。ということは、ショートパスで相手ゴール近くまでいくのが理想なのかな?ミスが少なそうだし。

静岡脳:うーん、確かにそれは間違っていないけど、ボールホルダーに近づくことはデメリットもあるんだ。

進行ちゃん:なんですか?

静岡脳:例えば、自陣からショートパスでゴール近くまで前進すると想定しよう。ショートパスで前進するということは味方同士の距離が近くないといけないよね?例えば442でボールがLSBのところにあるとしたらこんな感じ。

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進行ちゃん:距離が近いからボール周辺にたくさん人がいますね。でも、これってダメなんですか?

静岡脳:別にダメではないよ。でも、この画像の状況はあくまで相手がいない状況。相手も442だと想定して相手選手を配置してみよう。

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進行ちゃん:なんかすごいごちゃごちゃしてますね。

静岡脳:そうなんだよ。ボールをもっていないチームはマンマークにしろゾーンディフェンスにしろ、ボールのあるところに基本的に集まるから、ショートパス主体で崩そうと思うと密集の中でパスを出さないといけなくなるんだ。

進行ちゃん:そうなると狭いスペースでもパスを出せないといけないし、受ける方も狭いスペースでボールをコントロールできないとダメですね。なんか難しそう。

静岡脳:そうなんだよ。非常に高いボールを扱う技術が求められる。

進行ちゃん:ショートパスならミスが減りそうと思ったけど、これだけ密集だと、そう簡単な話じゃなさそうですね。

静岡脳:あと、これはパスの技術的な話になるんだけど、進行ちゃんは海外のサッカーって見る?

進行ちゃん:あまり見ないです。でも、知っている選手はいますよ。メッシとかロナウドとか!

静岡脳:海外の選手ってどんなイメージがある?

進行ちゃん:体が大きくて、速い。あとはムキムキなイメージがあります。

静岡脳:そのイメージは間違っていないw 身体的特徴の違いはもちろんあるんだけど、今話したいのはキックの違いについてなんだ。海外の選手はキックがものすごい強いんだ。試合中のパススピードが日本人の多いJリーグと比べると全然違うんだ。

進行ちゃん:でも、そのキックの強さって身体的特徴と関係ありません?ムキムキだから強く蹴れるんじゃないですか?

静岡脳:それもあるんだけど、実はさっきの「パスを欲しいときに近づく」という問題ともリンクしているんだ。例えば、サッカーを始めてから「ボールを受けたいときは近づくこと」と指導されたとするよね?そうすると蹴る方はショートパスを蹴る機会が多くなるよね?中距離以上のパスを蹴る機会が減るとどうなると思う?

進行ちゃん:うーん、中距離以上のパスの技術が上がらなそうです。

静岡脳:そうそう。もう少し補足すると、中距離以上のパスが弱いとどうなると思う?

進行ちゃん:相手に獲られちゃいます。

静岡脳:そうなんだよ。だから、中距離以上のパスをする際にはパスに強さ(スピード)が求められるんだ。例えば小学生くらいから中距離以上のパスをすることを求められて、それを積み上げた選手とショートパスを主体に求められる選手だと、どういう差が生まれそう?

進行ちゃん:キックの強さに差が...

静岡脳:そう!!身体的特徴よりも日本と海外を比べたときに差が出てしまう大きい原因はその積み重ねなんだ。求められなければやらないし、やらなければ成長しないよね。

進行ちゃん:確かに。そういうところで差が生まれていたのか。

静岡脳:さて、そろそろまとめに入りましょうか。

パスを近づくいて受けることのメリット

・距離という意味では、パスミスが起きにくく、相手にボールを奪わせる時間が少ない。

パスを近づいて受けることのデメリット

・近づくことで相手も連れてきてしまう。

・(パスを近づいて受けること自体のデメリットとは少し違うが)ショートパスが主体だと、狭いスペースでボールを扱える非常に高い技術が求められる。

・(パスを近づいて受けること自体のデメリットとは少し違うが)ショートパスばかりだと中距離以上のパスに必要な技術が身につかない。

静岡脳:他にもあると思うけど、とりあえずこんなもんかな。さて、今回の対談どうでした?

進行ちゃん:ショートパスならミスが少ないと思っていたけど、相手がいることをあまり考えていませんでした。相手がいるとショートパスが必ずしもいい選択とは思えなくなりました。

静岡脳:素晴らしい成長!日本だと、自分たちのことばかりを考えて、相手の存在を考えずにサッカーをすることがまだまだ多いんだ。だから、状況を考えずに安易に近づいてはいけないんだ。でも、強調しておきたいのは「近づいたらダメ」ということではないこと。離れていた方がいいこともあるということ。離れたときのことも話すと長くなるから今回はやめておこうw

進行ちゃん:気になるけど、また機会があればということですねw では、機会があればまたやりましょう!!

静岡脳:嬉しいことを言われたので、ここで締めとしましょう!

終わり。