
カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる - 宮崎隆司 この本は読んでいないので、中身については何も語りません。ただ、気になったのがタイトルの「イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる」という部分です。 ※大事なことなのでもう一度。タイトルを参考にしただけで、本の中身の批評ではありません。 言葉だけをそのまま鵜吞みにすれば「週に3日で上手になれるの!?すごい!」となります。でも、ちょっと落ち着いてほしい。「1日のうちにサッカーしかしないの?」ということです。 サッカー(トレーニング)以外の時間を注視するべき イタリアと日本で比較すると、間違いなくイタリアの方がサッカーが文化に根付いていると思います。そうなるとピッチ上のトレーニング以外でも、サッカーに触れる時間が多い選手が多いと思います。だからこそ、3日でも上達するのでは?という疑問もあります。 例えば、小学生Aがとある1日の午前中に2時間チームトレーニングをしたとします。お昼を食べ14時になると父親とお兄ちゃんがJリーグを観始めて、あーだこーだいろいろと話しながら観ています。A君は話には入らないながらも、試合を観ながら話を聞いています。 一方同じチームメイトのB君は、お昼を食べると、テレビゲームや漫画を読んで午後の時間を過ごしました。 別にA君が素晴らしい!B君がダメ!とか言いたいわけではありません。ただ、言いたいことはピッチ上以外でも環境によって、自然と無意識に鍛えられている選手もいるということです。 トレーニングとは体を動かすことだけでない スポーツを上達するためには体を動かすことが一番という考え方がまだ多いと思います。体を動かして表現できないといけないため、当然体を動かすトレーニングは必要なのですが、別にそれだけがトレーニングではありません。 トレーニングをトレーニングとは思わずに自然と吸収できていると環境は誰でも得られるものではありません。子供はよく「週〇回サッカーしている!」と言います。しかし、それは一つの物差しでしかありません。もっと多くの物差しで測れないと、いろいろと見落とすものが多いのではと思います。