U-21チームの運用の難しさ

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はじめに

J2、U-21も開幕してから1ヶ月ほど経ち、U-18はプレミアリーグが再開した。

ありがたいことにジュビロ磐田ライフを満喫できている(クラブ関係者のみなさんありがとうございます)。

今シーズンのトピックの一つとしてU-21 Jリーグの参加がある。

主に高卒でプロになって、すぐにトップチームで試合に出ることが難しい選手を対象に公式戦の経験の場をつくり、成長を促すことを目的としている(と個人的に認識している)。

長いことクラブを追っていると、高卒で早くにトップチームで試合に出ることの難しさは嫌でも感じる。

近年は後藤啓介や川合徳孟が1年目から公式戦に絡んでいたが、公式戦に絡むどころか、メンバー入りできないということも珍しくことではない(2人に関しても、出場時間が凄い多かったわけでもない)。

トレーニングマッチしか試合経験を積めない中で、大学に進んだ選手が公式戦の経験をどんどん積んでいくことで、選手の価値が逆転するということも起きている。

そのため、プロに進める選択肢がある中でも、あえて大学に進むという選手も出ている。

Jのアカデミーで言うと、トップチーム昇格を打診して断られて大学に進まれた場合、戻ってきてくれるという保証はどこにもない。

戻ってくることが多いとは思うが、クラブの想定以上に選手の価値が上がってしまい、古巣のクラブよりももっと魅力的に感じてしまうオファーが来る可能性もある。

そういった選手がトップに上がっても、公式戦を経験できる場を提供できることで選手の流出を防げる可能性が上がる効果もある。

一見良いことばかりに見えるU-21 Jリーグ参戦だが、運用の難しさを第2節終了時点でさっそく感じている。

 

U-21とユースのバランス

第1節は日程的にユースの公式戦がなかったので、メンバー入りしたユースの選手はユースのチームで評価の高い選手を入れたという印象だった。

ユース年代で、やや力を持て余している選手をさらに上のレベルで戦わせることで、限界突破させようとするのはU-21 Jリーグの一つの目的でもある。

OAが多い編成には感じたが、今シーズンはトップチームの編成が多いため、初年度はOAを多用しながら運営していくのだろうと理解した(これが理想の運営とは思っていないだろう)。

2‐3で残念ながら負けてしまったが、このリーグに参加していなければ多くのサポーターに応援されながら試合をするという経験をできなかったと思うと(主にU-21の選手が)、この大会に参加した意味は大いにあると感じた。

しかし、第2節にして、この大会に参加した難しさを感じた。

理由は、第1節ではなかった日程の被りが起きたからだ。

トップチームとU-21が9/12に試合があり、U-18が9/13に試合があった。

前者の被りだけならサポーターが観る試合を選択しないといけないという問題があるくらいで、それ以外はさほど大きな問題はない。

しかし、問題はU-18の公式戦が翌日に控えているということだ。

U-21は東京で18時から試合で、U-18は翌日の11時から鹿児島で試合という日程だった。

U-18はプレミアリーグで降格圏にいるということもあり、残留するためにもどの試合もベストメンバーで挑みたいという状況だった。

しかし、U-21でやるべきレベルにある選手をそういった理由で招集しないとなれば、このリーグに参加した意義が問われることになる。

結果的には、プロ契約している西岡と(おそらくクラブが将来性があると高く評価している)2年生以下のユースの選手数人がメンバー入りした。

U-18の試合がなければ、トップ昇格内定の奥田、将来的にトップ昇格の可能性が高い西野あたりはU-21に招集していたと思う。

そういった意味では、ベストの運用ができているとは言えないが、とはいえU-18の試合もとんでもなく大事なので、現状どういう選択がベストの正解なのかはわかっていない。

(そして、まさかの監督と選手が鹿児島に移動し、翌日の試合にメンバー入りしていた)

他クラブの話ではあるが、清水エスパルスもU-21とユースの日程が被りユースからU-21に選手を送り出した結果、プリンスリーグで0‐1で敗北したということも起きている(しかも、相手は開幕から勝ちのない愛工大名電だった)。

 

どう運用することが理想なのか

OAを多用している現状は理想とは言えないだろう。

しかし、OAを減らすために多くのU-21選手と契約するべきかというとそれも難しい問題だ。

あくまで将来的にトップチームで活躍できると判断した選手が少しでも早くそうなるための手助けになるための場であり、U-21チームを運用するためにU-21の選手を増やそうというのはおかしな話だと思う。

現状、2種登録と特別指定を除くと、トップチームにU-21は4人しかいない(川合、石塚、甲斐、増田)。

徳孟は現状トップチームの試合に安定してメンバー入りできているため、3人しかいない(しかも、甲斐が怪我で離脱している)。

2027/1からは、西岡、奥田、岩下が正式にトップチームに加入するため、今よりも運用しやすくはなるだろうけど、彼らがトップチームに呼ばれる可能性もあるし、コンディション不良になる可能性もあるしで、適切な人数なのかと言われると難しいところだ。

もっと増やせば運用は楽になるけど、選手を多く抱えて一番重要であるトップチームで戦力になるという目的を達成できるのか?というのは正直わからない。

個人的にU-21 Jリーグを見ている印象としては、OAに関しては怪我明けでコンディションを上げたいくらいでしか、試合に出る意味はそれほど感じられない。

もちろん、公式戦なので全く意味がないとは言わないが、磐田でOAで出ている選手の多くはこのレベルよりも高いところで戦っている実績がある選手であり、この公式戦を経験することは、コンディション調整くらいの意味合いでしかないように感じる。

大卒の選手に関しても、現状のU-21リーグよりもレベルの高い大学リーグで戦ってきた選手が多いと思うので、大卒の選手をU-21の要員(OA U-24)として計算することは個人的に反対の立場だ。

高卒であれば、多くの選手がプロ5年目と同じ年代のため即戦力になれるとクラブは期待して獲得しないといけないと思う。

そう考えると、理想はU-21(トップチーム+ユース)だけで運用することなのだろう。

個人的にU-21は試合の際に15人くらいいればいいと思っているので、トップチームにメンバー入りする可能性も考えると、トップチームに10人くらいは選手を抱えてもいいのかもしれない。

若手が増える分、中堅やベテランの割合は少し減らす必要があるかもしれない。

U-21でアピールすれば、トップチームで試合に出れるという余地を残さないといけない。

今シーズンに関しては、百年構想リーグが酷すぎたことと、昇格マストである状況なので、補強で即戦力を多く抱えることを受け止めているが、今後U-21をうまく活用することを考えると、そのようなやり方は今回限りにしてほしいというのが本音だ。

 

雑感

長々と書いてきたが、正直スッキリとする答えは見つかっていない。

昔J3に存在したU-23が後々評価されることになったが、当時はあまり評価されていなかったことを覚えている。

U-21 Jリーグも、開始前からこんなのうまくいかないといった意見が素人だけでなく、サッカーを生業として人からも聞こえてきた。

おそらく、このリーグに参戦している意味がわかるのは、全然先のことだと思う。

たぶん、来シーズンもどう運用するのがベストなのかと迷っていると思う。

ただ、一つだけ言える事実としては、石塚、増田といった選手が2試合でほぼフル出場に近い試合を経験できているということだ。

これは、U-21 Jリーグに参戦していなければ、おそらく経験できなかった公式戦の試合時間だと思う。

この年代の選手にとって、このことがどれほど価値があることなのかを検証するためにはまだ数年必要だと思うが、個人的にはかなり大きな意味をもっていると思っている(と信じたい)。

おそらく、今後試合消化していく毎に考えも変化していくと思うので、何かあればまた考えを書きたいと思っている。

<おわり>

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