前回の感想文はだいぶ気持ちの吐き出しメインで、時間も経ち落ち着いたので、もうちょい追加で感想を。
選手が変わることで、感じた違い
長野戦からスタメンの変更がありました(442想定)。
- LSB 松原→吉村
- RSB 上夷→植村
- RSH 植村→川崎
- FW 渡邉、グスタボ→ペイショット、相田
LSB 松原→吉村
ポジティブな変化
- 走るスピードがめちゃくちゃ速い
- 相手のスルーパスに対して後追いでも追いつける。
ネガティブな変化
- 緊張していたのか動きが硬かった。
- ボールコントロールが不安定。
- 守備は松原の方が安心して見てられる。
非常に期待していた吉村だが、あまりインパクトは残せなかったように感じた。
特に特徴であるスピードが攻撃面でほとんど見られなかった。
これは吉村の問題だけでなく、角がハーフスペースに走った後に後追いで攻め上がることが多く、前方にスペースはなく、バックパスをもらってクロスをあげるということが多かったのも要因ではある。
もちろん、その形は全然悪くないのだが、キックに特徴がある選手ではないし、吉村のスピードが活きる場面が少ないのはあまりにもったいない。
チームとして攻撃は苦労しているので、吉村を活かそうというフェーズにはまだならないだろうけど、守備の後追いのところでしか特徴が見られなかったのはもどかしかった。
総合的には松原がまだまだ上という感じだが、百年構想リーグで今後もチャンスを与えて欲しいとは思う。
RSB 上夷→植村
ポジティブな変化
- 浮き球のキックの質が高い。
ネガティブな変化
- 基本攻撃的な思考の選手のためリスク管理がやや不安。
プロ1年目からそうだったが、ボールを持ったときのプレーの質は本当に高い。
常にピッチの奥を見ているし、そこに質の高いボールも供給できる。
上夷も配球は悪くはないが、ロングボールの質は植村の方が高いと思う。
一方、ディフェンダーとして育ってきていないため、守備の部分の不安さはどうしても感じてしまう。
対人などのわかりやすい部分というよりも、攻め上がるのかステイして後ろのバランスを考えるのかという判断の部分。
センスも関係するが、経験値が関わってくるところではあるので難しいところ。
しかし、タイプは違うが伊藤洋輝や鈴木淳之介みたいにボランチから後方のポジションになることで大きく開花する選手もいる。
本人は中盤をやりたいようだけど、後方からゲームをつくるというのは誰にでもできることではないので、このポジションで大きく成長してほしい。
RSH 植村→川崎
ポジティブな変化
- ハイボールの的になる
- 縦への意識が強くなる。
ネガティブな変化
- 特になし
ネガティブな変化が特になしと感じたのは川崎がめちゃくちゃ良かったというよりも、植村がSHにハマっていないという部分が大きい。
川崎はジャンプ力が結構あるので、FWがサイドに流れなくても、サイドにロングボールの的があるというのはチームとしては大きな武器の一つだったと思う。
FW 渡邉、グスタボ→ペイショット、相田
ポジティブな変化(ペイショット)
- 明確な存在感がある。
ネガティブな変化(ペイショット)
- 連続性のあるプレーが少ない。
- 高さで違いを見せるシーンが少ない。
190cm、94kgという存在を相手チームが無視することは難しい。
ペイショットがいることで、そこに注意が引きつけられ、他の選手のプレッシャーが緩くなるという側面は多少なりともあるのではと思う。
しかし、一方で期待していたオンザボールの部分では不満に感じるパフォーマンスだった。
競り合いで負けることが多かったように見えた。
昨シーズン安間監督になって、途中出場で出てくるとハイボールであったり、ポストプレーで結構違いを見せていたので、期待していたのだが期待に応えるパフォーマンスではなかった。
相手がフレッシュであるという大きな違いはあるが、それでも助っ人選手であることを考えると物足りないと言わざるを得ない。
また、これは今に始まったことではないが、プレーの連続性が低く、これがスタメンとして起用しにくいところでもある。
2度追いをしないのもそうだが、倒れたらそのままプレーをやめてしまう。
本当に痛いときもあると思うが、もうちょいタフにプレーをしてくれないかと加入1年目から感じている。
現状のパフォーマンスだと、昨シーズンのようにゲームチェンジャーの役割となり、スタメンは厳しそう。
助っ人で年俸が安くないであろうことを考えると、新たな助っ人が必要なのではないかという考えにもなっています。
ポジティブな変化(相田)
- 非保持でサボらない。
- 運動量は多そう。
ネガティブな変化
- 本職が前のポジションではないので、得点に直結するプレーの期待は薄い。
コンディション面から前半限定の出場であった相田。
中盤でなく、前目のポジション起用だったが、プレスのスイッチ役を期待されていたように見えた。
ハードワークができて、本職がボランチということもあり、守備の危機管理はかなり高く、前にいてくれると中盤から後ろの選手は凄い助かるだろうなと思った。
運動量が"多そう"と書いたのは最初から交代することが決まっていたため。
もし90分使われるかもという状況だと、どれくらいのパフォーマンスになるのかわからなかったためだ。
一方で、本職がボランチということもあり、前線で違いを見せるのは難しそうであった。
オフサイドになったシーンの動きなんかを見ていても、本職でやっていない選手だなと思うような動き出しだった。
個人的には、金子と中盤で組んだらどうなるのかは見てみたい。
保持の部分で難しさは出るかもしれないが、非保持の安定感が高まるかもしれない。
今後の起用方針はどうなりそうか
個人的な願望も含めて、今後こうなるのでは予想してみる。
西澤の起用
岐阜戦の失点は川島の責任ではなく、川島の評価が下がったというわけではないが、西澤を試すにはいいタイミングだと思う。
アカデミー育ちという個人的な思い入れもあるが、ポテンシャルは間違いないので、試す価値は大いにあると思う。
SHで蓮歩と増田の起用
"若手"の部類に入りそうな年齢でメンバー入りできているのは、残念ながら徳孟しかいない。
大卒だと、学生から卒業したばかりだから若手と思ってしまうが、高卒であればプロ5年目である。
5年目の選手に「まだまだ若いから」と言われている印象はない。
なので、個人的には高卒で4年目までが"若手"だと思っている。
磐田で徳孟以外に若手に該当するのは、甲斐、石塚、増田のプロ1年目の3人。
甲斐は現状ベンチ入りは厳しいように見える。
一方、石塚と増田はSHであればチャンスがあるかもしれない。
SHは駒不足感が強く、途中から変化を加えられる選手が欲しい状態ではある。
おそらく実際に起用してみると、まだまだ未熟なプレーが多いとは思うが、2人がハードワークしないとは到底思えないので、チームに新たな刺激を入れるという意味でも、彼らを起用するのは大いに意味がありそうだと思った。
佐藤凌我の起用
現在唯一の得点者である佐藤凌我。
運動量が多く好守でハードワークできる選手だ。
ハイボールを競らないといけないロングボールが現状多いため、そこで違いをつくるとなると渡邉とペイショットが序列で上になってしまうが、背後へのロングボールであれば佐藤凌我を起用する意味も見えてくると思う。
プレスもまじめにやるし、2度追いもする。
佐藤凌我であろうとロングボールをただ放り込むのであれば別だが、特徴に合わせた使い方をするのであれば、十分スタメン起用に値する選手だと思う。
雑感
おそらく今後も難しい戦いが続くと思う。
個人的には戦術云々というよりも、やるか、やらないかという覚悟の部分が大きいと思う。
J3勢相手に苦戦。「この現状? 言うことはないですね」ジュビロ川島永嗣の偽らざる本音「厳しさが育まれるグループにしたい」 | サッカーダイジェストWeb
「この現状? 言うことはないですね。自分たちが新しいシーズンに向けて、何かを見せられてるわけでもないですし。今日は守備のところで、球際で負けることが多かったし、相手に簡単に崩されるシーンも多かった。ベースの部分が足りていないのかなと思います」
「2年前のJ1開幕戦で神戸と戦った時、インテンシティが足りないというのは、みんなが感じたはず。そこからJ2に落ちて、昨年も上がれなかったわけですけど、そこに立ち返った時、自分たちが成長できているのかと言われたら、そうとも言い切れない。
周りも成長していますし、もう一度、自分たちを見つめ直さないといけない。僕は改めてそう感じました」
「神戸はこの1週間でACLE含めて2試合を戦っているのに、長崎相手に85分くらいまで、あれだけのハイプレッシャーの中でやっていた。そういう現状を踏まえて、僕らはどこにフォーカスすべきか、何が足りないのかをしっかり考える必要があると思います。もっと厳しさが育まれるようなグループにしていきたい。それが自分の役割でもありますから」
川島は試合後にこのように述べている。
厳しく言ってしまうとクラブとして温い空気があるのだと思う。
残念ながら、黄金期における「トレーニングの方が厳しかった(緊張感があった)」という部分は文化としては根付かなかった。
これは監督や川島といった個人の頑張りだけでは変わることではない。
結果が出るかはわからないが、松本戦で変わろうとしている姿勢を見せられなかったら、3試合目にして、かなり厳しいと言わざるを得ない。
監督に責任を押し付けて、結局また0からスタートするというのは絶対に起きて欲しくないことだが、今のところ雲行きはだいぶ怪しくなっている。
<おわり>