高校サッカー選手権と育成

今回の選手権は結構見ました。

理由はシンプルで、磐田に加入が内定していた増田を応援するため。

残念ながら、増田の所属する流経柏は準決勝で敗退してしまったが、増田がいなければ選手権もそれほど見なかったと思うので、高校サッカーを見るいいきっかけになった。

トーナメント戦は波乱が起きやすく、そんな波乱を楽しみにするのも選手権の一つかと思う。

しかし、年々日常的に戦っているリーグの差が結果に出てくるようになった気がする。

今回のベスト4の所属リーグと成績は以下の通り。

  • 神村学園 プレミアWEST(5位)
  • 流経柏 プレミアEAST(5位)
  • 尚志 東北プリンス(優勝)
  • 鹿島学園 関東プリンス1部(7位)

どのチームも日常からJのアカデミーや強豪校と試合を経験している。

こうしたチームに日常が都道府県リーグのチームが一発勝負とはいえ、番狂わせを起こすことが非常に難しくなっている。

 

日常の基準と個のタレントの育成

私は磐田のアカデミー(主にユース)も結果を常にチェックするくらいには好きだ。

「中3でユースの試合に絡んでいる選手がいるぞ!?(後藤啓介)」

「サイズあるのに推進力があって、面白いアタッカーだな。しかも、まだ2年で左利きなのか。(石塚蓮歩)」

早めにチェックして、将来トップ昇格するのかと想像するのも楽しさの一つ。

そんな磐田U-18は、残念ながら2023シーズンにプレミアからプリンス東海に降格となった。

全国トップレベルが集まるプレミアに比べると、プリンス東海に降格することは日常の基準は落ちると言わざるを得ないことだった。

しかし、2年間プリンスで戦うことになった現3年生から石塚蓮歩と甲斐佑蒼がトップ昇格することになった。

日常の基準は落ちたにも関わらず、タレントはしっかり育っている。

私は以前からチームの所属するカテゴリーとタレントの育成の関連性は実はそれほど強くないのではと思っている。

 

県リーグを戦う湘南ベルマーレU-18

www.kanagawa-fa.gr.jp

湘南U-18は、2019年度から県リーグで戦っていることが確認できた。

プレミアでも、プリンスでもなく、神奈川県1部リーグだ。

関東はプリンスが1部と2部に分かれているため、1番上から4つ目のカテゴリーで戦っているということになる。

あくまでプロになるということを基準とした場合だが、県リーグはお世辞にも高いレベルとは言えない。

チームを選べるような立場の選手だったら、選択肢にすら入らないかもしれない。

しかし、湘南のアカデミーの卒業生の活躍っぷりは、目立ったものがある。

https://www.bellmare.co.jp/academy/pro

県リーグで戦っていたことがわかる範囲でも、田中聡、石井久継、小杉啓太といったタレントが育っている。

彼らは世代別代表に選ばれるような選手だ。

そんな選手が県リーグを戦っているチームから育つというのは、必ずしも高いレベルで戦うことが個人の成長に繋がるわけではないと言えるかもしれない。

 

雑感

カテゴリーが上にいた場合のメリットは少なくない。

リクルート面、競技レベル、進路への影響力など、無視できないメリットは存在する。

しかし、選手によっては、個人の成長を一番に考えたときにカテゴリーを上げることが必ずしもいいわけではないよう思う。

クラブが考えるアカデミーの理想としては、プレミアにいつつ、個人の成長も際立つことだろうが、それは簡単ではないだろう。

特にJクラブのアカデミーは、チームの結果よりも、プロで通用する人材を育て上げることが大事だと思う。

そう考えたときにプレミアやプリンスに所属するクラブが湘南に負けない育成ができているのかは気になるところであった。

<おわり>