正式リリースが出る前にこの報道が出たときに最初に感じたことはショックよりも
「期限付き移籍で加入している選手が契約解除で所属元に戻って海外クラブに移籍するってどういうこと?」
という単純な疑問でした。
期限付き移籍中の選手が契約解除して、他のクラブに移籍するというのは珍しくありません。
ただ、その多くは期限付き移籍中のクラブで出場機会が得られず、そうであれば他のクラブに移籍させて出場機会を得ようとするパターンです。
そのためこのような形で移籍が起こることはさほどネガティブな感情が生まれることはありません。
しかし、今回の移籍は、レギュラー候補かつ、チームのエース格になることを期待されている選手でした。
Geminiの考え
自分で考えることも大事ですが、とりあえず他者の意見も聞くのも大事です。
ということで、Geminiの意見を聞いてみました。
以下原文のまま引用。
非常に複雑で、かつサポーターとしては少し寂しさも感じる移籍のパターンですね。
このようなケース(期限付き移籍中の選手が、別のクラブへ完全移籍するために一度保有元へ戻る形)は、サッカー界の規定や契約実務に基づいて処理されます。
結論から言うと、基本的には**「3者(または4者)間での合意解約」と「新規の移籍契約」**が同時に行われます。
1. 契約解消のステップ
通常、以下のような手順で契約が整理されます。
期限付き移籍契約の打ち切り: 名古屋グランパスとジュビロ磐田の間で結ばれている「期限付き移籍契約」を合意の上で前倒しで解消します。
保有元(名古屋)への復帰: 形式上、選手の登録(パス)が一度名古屋に戻ります。
海外クラブへの完全移籍: 名古屋と海外クラブの間で「完全移籍」の契約を結びます。
2. 違約金(移籍金)の扱い
ここが一番気になるポイントかと思います。
移籍金を受け取るのは「名古屋」:
ジュビロ磐田への「協力金」や「補償」:
ジュビロは本来、シーズン終了までその選手を起用できる権利を持っていました。それを途中で手放すことになるため、契約内容によっては**「期限付き移籍の残り期間分のレンタル料の返還」や、名古屋からジュビロに対して「違約金の一部を分配(協力金)」**という形で調整が行われることが一般的です。
[補足]
もし、ジュビロが名古屋に対して「シーズン途中の呼び戻し(または他クラブへの売却)不可」という条項を付けていた場合、ジュビロが首を縦に振らない限りこの移籍は成立しません。そのため、ジュビロ側にも相応のメリット(金銭的補償や代替選手の確保など)が提示されるはずです。
3. なぜ「一旦戻る」必要があるのか?
実際には選手が直接海外へ飛ぶことが多いですが、書類(FIFAの移籍登録システム:TMS)上は以下の理由で名古屋を経由します。
契約主体: ジュビロには「その選手を売却する権利」がないため、売主はあくまで名古屋になる。
連帯貢献金: 12歳〜23歳まで所属したクラブに支払われる「連帯貢献金」の計算においても、所属履歴を明確にする必要がある。
まとめ
名古屋グランパス: 海外クラブから移籍金を得る。
ジュビロ磐田: 戦力ダウンの代わりに、名古屋から何らかの金銭的補償や契約上の配慮を受ける(ケースバイケース)。
海外クラブ: 名古屋に移籍金を支払い、選手を獲得する。
最近のJリーグでも、レンタル中の若手選手が海外からオファーを受けて、元のクラブに戻ってから即移籍するパターンは増えていますね。
この移籍について、特定の選手のケース(例:具体的な契約期間やリリース条項など)についてさらに詳しく知りたい情報はありますか?
今回の移籍で、磐田はただ損をしているといった意見を目にしたのですが、その可能性もあるし、そうでない可能性もあるかもしれません。
違約金を得ているかもしれないし、得ていないかもしれません。
Jリーグは選手の移籍に関しては、詳細が表に出てこないことが多いため、各々で推測しないといけないのが辛いところです(もっとオープンに報道してくれ)。
倍井の移籍決断までの心情
そんな中でも、倍井がどんな気持ちで移籍する決断になったかを理解できる情報は出てきました。
※無料部分を引用
「迷ってる、どうしよう」というところは話していて。年齢的にも若くないと思いますし、自分自身もそれを言われた時は「いや、チャレンジした方がいいんじゃない?」とは伝えさせてもらいました。
「移籍を彼が決める前に、自分とか植村洋斗選手に相談してくれていて。意外と、自分で決めそうなところを相談してくれるんだなと。そこは意外性がったというか。まあ、そうですね・・・海外移籍って簡単な決断ではないので。彼自身も悩んだと思うし、色々あると思うんですけど」
海外(この文章内では欧州を意味する)クラブのオファーなら絶対挑戦したいという気持ちにすぐになったわけではないことはわかりました。
さらに今冬にJ1クラブからもオファーがあったようです。
個人としてのパフォーマンスはまずまずで、今オフは他のJ1クラブが正式オファーを提示していた。
24歳という年齢で、J1クラブからのオファーを断ることは、キャリアを考えると簡単じゃないはずです。
磐田と契約延長の公式のリリースでは、2027/1/31までの契約となっていますが、おそらくシーズンいっぱいの契約が前提ではあると思います。
そうなると、シーズンが終わった頃には26歳になっています。
26歳でも海外クラブへの移籍は不可能ではありませんが、その可能性がグッと下がること、そしてそこからステップアップの難易度がグッと上がることは目に見えています。
26歳までJ2で戦って、磐田をJ1に昇格するということはこちらが考える以上に凄い決断です。
だって、磐田にいた期間は25シーズンのたった1年ですよ?
J1クラブの方がレベルは高いですし、それこそ欧州クラブへのステップアップを考えれば、上のカテゴリーの方が目立ちますし、倍井が磐田に残る理由って、キャリアだけを考えればそれほどなかったと思うんです。
それなのに磐田で戦うことを決断してくれた上で、海外クラブのオファーも即決はできなかったという気持ちは素直に嬉しいですよね。
もちろん残って欲しかったですけど、それでも一人の選手にそういう気持ちにさせるほどクラブを好きにさせたのは磐田の関係者が誇れることだと思うのです。
ジュビロ磐田の移籍に対するスタンス
ジュビロ磐田というクラブは、
「選手のステップアップになるようなオファー」
もしくは、
「磐田よりも出場機会が増える(キャリアがポジティブになりそうな移籍)」
に対しては、後押しをする傾向が強いです。
近年だと前者は後藤啓介。
ただ、後藤啓介が夏にオファーを来ても「FWが少ない(しかも補強できない)」「1シーズンは残った方がいい」という判断から、夏の移籍は認めませんでした。
基本的に後押しをしますが、無償で常に後押しをするわけではないということは知っておいた方が今後移籍の受け止め方が変わるかもしれません。
後者だと、近年は鹿沼。
徳島で主力として生き生きとプレーしています。
それじゃ、倍井の移籍はどうだったのだろうということなのですが、前者であることは明白です。
想像ですが「クラブとしては当然残って欲しいが、倍井の決断を尊重する。」という感じだったのではと思います。
その理由としては、
- 24歳という年齢を考えると欧州挑戦が今後もできる可能性は決して高くはない。
- 百年構想リーグがあるため、レギュラーシーズンに向けて補強が間に合う。
という2点です。
特に後者の部分は結構大きかったのではと思います。
今までのように2月に開幕という状況で、今回のオファーが起きていたら、結構強く引き留めたのはと思います。
選手本人が絶対に移籍したいという気持ちだとややこしいのですが、迷っていたようなので、絶対に必要だと強く訴えかけていたら残った可能性は結構あったと思います。
(ただ、逆にいうと、百年構想リーグがあるから倍井もこのタイミングで移籍しても大丈夫かもしれないと思った可能性もありますが。)
今後倍井ほどの選手を見つけることは簡単ではありませんが、倍井が抜けることのダメージが許容できるものだと判断したのではと思います。
雑感
今回の移籍が報道されたときに寂しさや怒りよりも、
「これがストーブリーグだよなー(ワクワク)」
という気持ちになったのは我ながらおかしいと思いました(笑)
年末か年始かは忘れましたが
「契約更新したからって移籍しないというわけではないんやでー」
といった感じの文章を書いたのですが、まさか期限付き移籍延長した選手がそうなるとはさすがに予想できませんでした。
移籍先となりそうなベールスホットも海外初挑戦のクラブとしては条件がよさそうでした。
- 昇格を狙える位置(3位)にいる。
- オーナーが日本企業。
- チームメイトに原口がいる。
私はベルギー2部のクラブに移籍するかもという報道が出たときにはなんとも言えないモヤモヤ感があったのですが、決断までの葛藤やクラブの詳細を知り、これは後押しするしかないなと思いました。
だから、情報って大事なんですよね。
これで磐田に金銭的なメリットがあるかもしれないオプションの存在とかもあれば、もっと好意的に捉えてくれる人も増えると思うので、契約の詳細はもうちょいオープンにしてほしいものです。
最後に川島のインスタと倍井の移籍に対してのコメントがよかったので、それを引用して締めとしたいと思います。
「謙は本当に頼りになる存在だったので、チームメイトとしては本当に残念ですけど、自分も夢を追いかけてきた人間なので、思い切ってやって欲しいし、成功しなければ日本に帰ってこないくらいの気持ちでやって欲しいと思います」。
— 中部/サッカー新聞エルゴラッソ記者班 (@EG_chubu) 2026年1月22日
(エルゴラ磐田担当:森亮太)#jubilo
<おわり>