ジョルディ・クルークスの移籍に関して

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こういう移籍が起きると移籍市場が空いているという意味を痛感する。

今シーズン磐田の右WGのポジションで主力としてプレーしていたジョルディ・クルークス(以下ジョルディ)のマリノスへの移籍が決まった。

この移籍が起きた原因は、ヤンマテウスが移籍したことによる、いわゆる玉突きの移籍だ。

移籍市場も閉まる時期が近づくこの時期に主力の移籍は当然キツイものがある。

しかし、今回の移籍の噂が報道されたときに率直に思ったのは「短期的にはキツイけど、阿鼻叫喚するほどの移籍かというとそうでもないな。」というのが率直な感情だった。

個人的になぜそういう感情になったのか、個人的な考えをここにまとめておく。

(一応、マリノスサポへの選手説明も多少意識している)

ジョルディの今シーズンのパフォーマンス

  • J2、26試合(全試合)スタメン(出場時間2256分)。
  • ルヴァンカップ、1試合スタメン、2試合途中出場(出場時間160分)
  • ゴール3(PK2)、アシスト9

数字だけを見ると、紛れもない絶対的主力。

阿鼻叫喚する人がいても、何ら驚きではない。

ただ、数字だけでは見えないものがあるのもフットボール

その辺を評価できるのは、同じクラブの試合を継続的に追っているサポなのかと思う。

数字だけを見れば、誰もが磐田に対してネガティブな意見が出そうなのに、なぜ私がそういう感情だけにならなかったのかを次から説明していく。

 

個人的に移籍がネガティブだけに思わなかった理由

1.プレスのスキルが高くない

磐田は433(4231)のシステムをメインに戦っている。

ジョルディは、このシステムの右WGでプレーしていた。

磐田の非保持の優先順位としては「即時奪回→ハイプレス→ミドルプレス→ローブロック」という感じだ。

後半になって押し込まれてラインが下がってしまうということはあるが、基本的には高い位置を維持したいという考えだ。

なので、能動的にプレスを掛けてボールを奪いに行くということが多いのだが、そうなったときのジョルディはお世辞にも上手とは言えない。

パスコースを消す、前に出る出ないの判断、プレスが失敗した後のリアクションなど、いろいろとスキルはあるが、総じてポジティブな印象はない。

(ここで、大事なのは頑張って取り組んでいるとかそういうことではなく、結果としてポジティブな現象が起きているか)

 

2.シュートが枠に飛ばない(流れの中でのゴール数が少ない)

私はXで度々書いているのだが、とにかくシュートが枠に飛ばない。

ジョルディの過去のゴラッソ動画が流れてきたが、基本的に試合中のシュートはうまくない。

あれだけアシストするのになぜ?と思っているのだが、とにかく飛んでいかない。

流れの中でのゴールが5以上であったら、今回の移籍で阿鼻叫喚していたと思う。

ヤンマテウスはシュートのスキルが高かっただけに、ゴールという部分において、穴埋めを期待はしない方がいいと思う。

 

3.長い距離ボールを運ぶことは得意じゃない

自陣やミドルサードあたりでボールを受けて、そこから1枚剥がして前に運んで行くようなプレーはあまりできない(少なくとも磐田ではそれほど見なかった)。

カウンターの起点もあまり期待できない。

スペースがあっても、ヤンマテウスのように自己完結できるタイプではない。

 

4.ボールを届けてあげないといけない

3で説明したような長い距離を個人で打開できるタイプではないため、ジョルディの特徴であるクロスをさせてあげるには高い位置にいるジョルディの下に他の選手が届けてあげないといけない。

 

5.対人のコンタクトにおいて、タフさがやや欠ける

ジョルディは相手選手とコンタクトが起きて倒れたときに完全にプレーをやめる傾向にある。

ファールのときならそれで問題ないのだが、ファールでなくてもプレーをやめてしまうので、必然的にピッチ上から一人選手が消えたような状況になってしまう。

相手チームが警戒しているため、厳しいコンタクトも当然あるのだが、倒れてファールをもらおうという考えが強いタイプの選手だと思う。

「そこは耐えてくれよ…」と思うことも少なくなかった。

 

6.(たぶん)今シーズンで契約が切れる

信憑性が微妙なのだが、トランスファーマーケットによると、契約期間が今シーズンいっぱいとなっている。

磐田は昨シーズンのシーズン中にセレッソから獲得しているため、違約金を払ってジョルディを獲得している。

つまり、このままだと冬にはジョルディは自由にプレーするクラブを選べる状況になる。

違約金を払って獲得した選手がフリーで出て行くというのはビジネス面において、いいことではない。

 

まとめ

ここまで書いた理由から、仮に磐田が来シーズンも433を続けるのであれば、カテゴリーがどこになるにしてもジョルディよりも質の高い選手が必要だと個人的に思っていた。

31歳という年齢からも、個人的に感じた物足りない部分が今後改善されていくという可能性もかなり低い。

新たな選手のポジションが空くというのは必ずしも悪いことではないと思う(来シーズンは左利きの石塚くんや吉村くんも加入しますし)。

一応言っておきたいのは、決してジョルディに対してネガティブキャンペーンをしたいわけではない。

できるだけ客観的に今シーズンのパフォーマンスを振り返って書いたつもりだ。

長いことフットボールを追っていると、選手との別れのタイミングというのは非常に難しいと感じる。

望まれている選手が違約金が発生するタイミングで別れるというのが振り返れば実はベストタイミングだったということも少ないように思う。

選手の市場価値というのは、上がるのも早いが、下がるのもとてつもなく早い。

ジョルディは、昨シーズンセレッソで出場時間が減る中で磐田に来た。

結果的に今シーズンJ2で戦うことになってしまったが、そこで市場価値を上げて、マリノスからオファーが来たのだ。

短期的に見れば戦力ダウンであるのは間違いないが、総合的に埋めれないものではないと思っているので、今後の磐田に関しても悲観的になることなく応援したいと思う。

最後にマリノスサポに向けて。

ヤンマテウスの補強としてクラブはジョルディを獲得したと思うが、この表現をあまり使いたくないが、ジョルディはヤンマテウスの下位互換だと思う。

ヤンマテウスのプレーを見ながら「ジョルディの上位互換だなー」とよく思っていたので。

補強大成功だったよ!!となるとすれば、クロスの部分だろう。

ただ、マリノスが以前ほどポゼッションしながら、高い位置にいるWGにボールを届けるという要素がかなり薄まっていて、どちらかというとSHタイプというか攻守においてバランスよく動ける選手がハマるのかなと思っているので、ジョルディを獲得したのは個人的に疑問を感じている(ヤンマテウスくらい違いをつくるWGなら別だが)。

今のジョルディがJ1でどれくらいやれるのかは、磐田にとって大きな指針になるので、その辺を楽しみにしながら、今後のマリノスも追ってみようと思っている。

ネガティブな感じになりましたが、人間性は抜群にいいので、チームにすぐ溶け込むと思う。

シーズンが終わったときに私の考えが間違っていたという形になるのが一番の理想だ。

<おわり>