みなさん、お久しぶりです。
ブログを最後に更新したのが昌也が移籍したときなので、約4ヶ月ぶりの更新。
今シーズンは、横内→ジョン・ハッチンソンという不安しかない監督変更があったが、結果的には非常に面白いチームになっている。
そんな今シーズンにおいてイレギュラーなのが※特別登録期間という移籍市場。
※CWCに参加するクラブのあるリーグは6/1~6/10まで移籍市場が開く
(参加する浦和の動きは鈍かった)
私が応援している磐田は、今回の移籍市場で影響が出たチームの一つだと思う。
なので、特別登録期間の動きと現状の編成について、いろいろと書いていく。
INとOUT
IN
ポジション | 選手名 | 特記事項 |
---|---|---|
CB | ヤン・ファンデンベルフ | SBも可 |
FW | ポラメート・アーウィライ | WGも可 |
ヤン ファンデンベルフ
ビルドアップ時にやや停滞感のある磐田の後方左サイド。
そこを解決してくれるのではと期待のかかるエールディビジで活躍する左利きCB(ボランチもできるらしいが真偽は不明)。
188cmと高さがあり、ロングスローも投げれるらしい。
契約が残っており違約金が発生したようだが、本人が一部を負担したらしい。
所属クラブとの関係は良好で(契約延長を考えていた)、なんでそこまでして磐田に来てくれたのかは謎である。
この特別登録期間でJリーグ内で一番のビッグディールと言ってもいいくらいの大型補強。
ポラメート アーウィライ
渡邉が怪我がちで人数が揃わないCF。
倍井、ジョルディ、川崎とこちらも選手層がやや薄いWG。
両方の問題を解決することを期待して獲得した現役タイ代表。
近年のタイ代表は欧州リーグの実力者揃いになっている日本代表と比較してしまうと実力で劣るが、Jリーグで通用しないという概念を持っている人はおそらく少なくなっているのではと思う。
Jリーグでどれほどの活躍ができるかは未知数ではあるが、プレー動画を見る感じだと、スピードがあり、シュート技術も高そう。
チャナティップやティーラトンのようにフィットしてくれれば、大きな戦力となりそうだ。
OUT
ポジション | 選手名 | 移籍先 | 契約形態 |
---|---|---|---|
DMF | レオ・ゴメス | 京都 | 完全移籍 |
CB | 朴 勢己 | 高知 | 期限付き移籍 |
レオゴメス
レオは、今シーズンの磐田でも戦力になっていたが、レギュラーポジションを奪えるところまでいけるかという微妙なところだった。
本人の努力もあり、プレーの内容は良くなっているのだが、同時にライバルの力也や金子の方が成長しており、彼らにアクシデントがない限り、リーグ戦でスタメンで出るというのは難しい状況であった。
そんな中で、6/10現在J1で2位を走る京都からのオファー。
同ポジションの選手に怪我人が出ており、そこを穴埋めするためにレオを獲得したようだ。
運動量、スピード、ボールを奪う能力に優れており、今の京都のスタイルに非常にマッチしそう。
完全移籍なので、おそらく違約金は満額提示されたのではと思う。
ボランチがやや人手不足なことと、パワーに秀でたタイプが金子しかいない磐田にとっては痛いが、オンザボールの認知や実行力は外国籍の助っ人であることを考えると物足りない部分はあるため、違約金を獲れて、外国籍枠も一つ空くことを考えるとメリットも少なくない移籍なのかなと思う。
朴勢己
今シーズンプロ2年目の朴勢己。
今シーズンのルヴァンカップのFC大阪戦がプロ初デビューだった(当初ベンチだったが、スタメンのヒルがアップで怪我で急遽スタメン)。
ピッチコンディションが劣悪だったためオンザボールでどれほどやれるかは判断しにくかったが、CBとして最低限のタスクはこなしていたと思う。
大宮戦で初のリーグ戦ベンチ入りをしており、さらに過密日程が待ち受けていたため「ここからチャンスたくさんあるぞ!!」と思っていたら、まさかの高知への期限付き移籍(育成型でないのでこちら都合で途中で戻ってくるは基本ない)。
公式戦の経験がとにかく必要な時期だと思うので、レギュラーになって、高知を残留させた立役者と言われるようなパフォーマンスを期待したい。
編成
内訳
31人(プロ契約 28人 + 特別指定 1人 + 2種登録 2人)
実質起用できる人数(6/10現在) 23人(31人 - 4人(🤕ケガ)- 1人(🧑🎓特別指定)- 1人(🔁移籍の可能性高)- 2人(未合流の🆕新加入)
※特別指定は常に帯同していないため。
ポジション | 選手名 | 特記事項 |
---|---|---|
GK | 川島 永嗣 | |
GK | 阿部 航斗 | |
GK | 三浦 龍輝 | 🤕ケガ |
GK | 西澤 翼 | |
CB | 森岡 陸 | |
CB | 江﨑 巧朗 | |
CB | ハッサン・ヒル | 🔁(移籍の可能性高) |
CB | リカルド・グラッサ | |
CB | 甲斐 佑蒼 | 🧑🎓2種登録 |
CB | ヤン・ファンデンベルフ | 🆕新加入 |
CB | 上夷 克典 | |
SB | 松原 后 | |
SB | 西久保 駿介 | |
SB | 川口 尚紀 | |
SB | 吉村 瑠晟 | 🧑🎓特別指定 |
SB | 為田 大貴 | |
SB | 植村 洋斗 | 🤕ケガ |
DMF | 金子 大毅 | |
DMF | 上原 力也 | |
DMF | 中村 駿 | 🤕ケガ |
DMF | 相田 勇樹 | 🤕ケガ |
OMF | 石塚 蓮歩 | 🧑🎓2種登録 |
OMF | 川合 徳孟 | |
OMF | 角 昂志郎 | |
OMF | 倍井 謙 | |
OMF | 川﨑 一輝 | |
OMF | ジョルディ・クルークス | |
FW | 渡邉 りょう | |
FW | マテウス・ペイショット | |
FW | 佐藤 凌我 | |
FW | ポラメート・アーウィライ | 🆕新加入 |
実質起用できる人数は23人だが、プロ契約をしていない2種登録(2人)の能力を考えると、21人とも言える状況。
プロ契約の選手だけでは、紅白戦すらできない状況である。
この人数に関しては人それぞれ意見があると思う。
私個人の意見としては、人数としてはちょうどいいが、DMFの選手層は心配と考えている。
もう少し詳しく書いていく。
23人という人数はフットボールのチームにおいてどういう数字なのかを考えたい。
- 紅白戦に必要な人数22人(1人スタートから出れない)。
- 公式戦に登録できる人数20人(3人ベンチ外)。
この数字を見たときにそれくらい普通だろうと思うかもしれないが、紅白戦”すら”スタートから出れない選手が”絶対に”1人出る。
また、公式戦に”絶対に”絡めない選手が3人も出てくるのである。
当然人が増えれば増えるほど、こういう立場の選手が増えてくる。
試合に出れない選手が増えるほど、チームマネジメントも難しくなってくる。
そう考えると23人という人数は必ずしも少ないとは言い切れないし、個人的にはちょうどいいとすら思える。
人数が少ないとトレーニングで個人にフォーカスしやすくなるというメリットもある。
特に今シーズンの磐田は新たなスタイルにチャレンジしており、個人戦術のレベルアップが必須となっている。
例えば、森岡陸がCBは相手を引き付けて出すようにと指導されており、それが実際に身に付きつつある。
昨シーズンまでお世辞にもオンザボールに特徴があると言える選手でなかったのにこういった変化が実際にピッチ上で出ているのは、選手に目が届きやすいというのもあるだろう。
ただ、本職のDMFが2人しかいないというのはさすがに不安である。
OMFに分類している徳孟はDMFの経験者ではあるが、そんな徳孟を含めても3人で、強度で強みを出せるのが金子のみというのは不安である。
この期間に補強しなかったのは、植村、中村、相田の誰かが戻ってくる目途がついているからなのかもしれない。
人数も質も全然足りないと判断したら、次の移籍市場で動くのだろう。
ちなみにスカッドが小さい状況について、ジョンがこんなことを語っている。
-ボランチの数が少なくなっています。
それがスカッドを小さくしておくことの負の側面かなとは思うんですけど、スカッドを小さくしていくことでチームの一体感も生まれると思っているので、だからこそ小さい方がいいなと思っています。こういうときにアカデミーが重要になってくると思っていて、きょうもユースの選手が練習にいて、ベンチ入りだったり出場のチャンスも出てくるのかなと思っています。このアカデミーとの連携があることが、クラブの一貫性にも繋がっていくのかなと思います。(引用元:ジュビロ磐田、白星なるか ルヴァンカップで湘南ベルマーレと対戦へ!ハッチンソン監督のコメント|静岡新聞アットエス)
リスクがある人数ではあるし、今後怪我人が増えるという可能性も当然あるが、その不安を消すために抱える選手の数を増やすことによるメリットがデメリットを上回ってくるかというのは個人的に疑問がある。
コストは当然上がるし、怪我人が減れば、ただ単に試合に出れなくなる選手が増えるだけである。
ここのバランスは凄く難しいが、少なくとも監督であるジョンが今の大きさでいいと言っていることは頭に入れておきたい。
まとめ
磐田というクラブの印象は選手を多く抱えて、そこで競争を促すというものがあるので、今の少数精鋭状態は非常に違和感がある(ポジティブな意味で)。
まだシーズンの半分近くが終わっただけで、ここから肉体的に負担が大きくなる夏が始まる。
ますます総力戦になっていくと思うが、少数精鋭で多くの選手にチャンスが多かったことが今後生きてくることを信じている。
最後にペップのスカッドの大きさについての意見を引用して、この記事の締めとしたい。
「クラブにはそんな(大規模な)メンバー構成は望んでいないことを伝えた。5、6人の選手を置き去りにしたくない。そんなのは嫌だ。私は辞める。もっと人数を絞れば、私は残る。選手たちにプレーできないと伝えることは私の魂ではできない」
(中略)
「監督として24人の選手とトレーニングをすることはできない。選抜するたびに4、5、6人をマンチェスターの家に残さなければならない。なぜなら、彼らはプレーできないからね。こんなことはあり得ない。クラブにはそんなことは望んでいないと言ったよ」
(中略)
「24、25、26人という選手を全員が健康な状態で抱えることを望んでいない。もし、運悪くケガ人が出てしまったら、アカデミーにいる何人かの選手で対応する」
<おわり>